...襤褸片(ぼろきれ)や葫蘿蔔(にんじん)の切端(きれつぱし)などがユラユラした涅泥(ひどろ)に沈んで...
石川啄木 「赤痢」
...なにかユラユラと動いたものがあります...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...何かユラユラ動いたものがあります...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...ユラユラゆれているのです...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...獅子の鬣の毛がライオンの頭のようにユラユラと逆立ったと見るや...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ユラユラとやぐらの頂上にはいあがるのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ユラユラと沈んで行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄い座蒲団(ざぶとん)からユラユラと陽炎(かげろう)が立ち昇ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ユラユラと夜の妖気が立ち昇って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ユラユラと影を落してゐるのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ユラユラとプロレタリアの蒸焼きの煙のような...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...ユラユラうすむらさきの煙りが立ちのぼって...
正岡容 「小説 圓朝」
...その左足が悪いために右手で差す時に限って身体がユラユラと左に傾いた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...軽いエア・ポケツに陥ったらしくユラユラと前に傾いた...
夢野久作 「怪夢」
...すこしずつユラユラと揺れ合っているのが...
夢野久作 「白菊」
...無数の灰色の斑点(はんてん)がユラユラチラチラと明滅するのを感じていた...
夢野久作 「木魂」
...同じ色の山のような層雲がユラユラと流れかかって来る……その中から一台の...
夢野久作 「暗黒公使」
...新しく新しく湧き出る私の涙越(なみだごし)にユラユラと揺らめき泳いだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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