...襤縷片(ぼろきれ)や葫蘿蔔(にんじん)の切端(きれつぱし)などがユラユラした泥(ひどろ)に沈んで...
石川啄木 「赤痢」
...生首はユラユラと揺れているかとさえ疑われた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...部屋がユラユラゆれているような感じ...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...シイのこずえがユラユラと...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...自動車がユラユラとゆれて...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...大洋を拭ふて来る海風は無数の蝋燭の焔をユラユラさせながら気持ちよく皆の肌に入つて行くのであつた...
太宰治 「地図」
...家はユラユラと動いて流れ出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...カヤリの煙がユラユラと壁に映つて...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...ユラユラと沈んで行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ユラユラと影を落してゐるのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山がユラユラッとして...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...二人の影が正面の壁から天井にまでユラユラと巨大に伸びて動く...
三好十郎 「胎内」
...軽いエア・ポケツに陥ったらしくユラユラと前に傾いた...
夢野久作 「怪夢」
...その涙の中で月の下の白い天守閣がユラユラと傾いて崩れて行った...
夢野久作 「斬られたさに」
...赤茶気(あかちゃけ)た枯れ葉の焔(ほのお)にユラユラと照らされているのです...
夢野久作 「死後の恋」
...新しく新しく湧き出る私の涙越(なみだごし)にユラユラと揺らめき泳いだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ユラユラと動くランタンの光越しに覗いていると...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...ユラユラと二三遍動いたと見る間(ま)に...
夢野久作 「雪の塔」
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