...暴風雨の夜モモンガーが高圧線にひっかかって東京中が闇になるか知れず...
石川欣一 「可愛い山」
...たとえば狐でも狸でもテンマルでもミコシ入道でも幽霊でもモモンガーでもカマイタチでもデーダラボッチでもそれぞれのグロが皆相当の形体を附与されて表現されるのに...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...「美しい顔をして人を陥れるようなハイカラ野郎は延岡に居(お)らないから……と君は云ったろう」「うん」「ハイカラ野郎だけでは不足だよ」「じゃ何と云うんだ」「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被(ねこっかぶ)りの、香具師(やし)の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴とでも云うがいい」「おれには、そう舌は廻らない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...モモンガー見たいな野郎が惚れたんだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二津志田家の一人息子、彌八郎といふのは二十一、ニキビだらけの、モモンガーと、八五郎が形容したのは、半分はほんたうで、半分は嘘(うそ)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...モモンガーのやうに扉に吸ひついて地団太を踏まぬうちは...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
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