...暴風雨の夜モモンガーが高圧線にひっかかって東京中が闇になるか知れず...
石川欣一 「可愛い山」
...たとえば狐でも狸でもテンマルでもミコシ入道でも幽霊でもモモンガーでもカマイタチでもデーダラボッチでもそれぞれのグロが皆相当の形体を附与されて表現されるのに...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...「美しい顔をして人を陥れるようなハイカラ野郎は延岡に居(お)らないから……と君は云ったろう」「うん」「ハイカラ野郎だけでは不足だよ」「じゃ何と云うんだ」「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被(ねこっかぶ)りの、香具師(やし)の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴とでも云うがいい」「おれには、そう舌は廻らない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...親分」ガラッ八はモモンガアみたいな手付きをして見せます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」ガラツ八はモモンガアみたいな手付きをして見せます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは下男のモモンガアーの茂吉たつた一人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鎌鼬だってモモンガァだって居るよ」「鎌鼬が幇間(たいこもち)の脇差を盗んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長崎のモモンガアに氣が附くものですか」斯うまくし立てゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長崎のモモンガアに気が付くものですか」こうまくし立てて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんなモモンガアを相手にやしません」「それつきりか」「白梅の精は本當に出る相ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二津志田家の一人息子、彌八郎といふのは二十一、ニキビだらけの、モモンガーと、八五郎が形容したのは、半分はほんたうで、半分は嘘(うそ)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...モモンガ、富士山のバカ...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...二人の他にも、役人の眼を怖れて洞窟に逃げ込む連中には、やはり、猪とか、山犬とか、荒熊とか、モモンガアとか、蝮とか、禿鷹とかいふやうな動物の名で称ばれてゐる、それはもうたしかに土人と云ふより他に見様のない人物が居たが、僕は屡々彼等と共に酒盃を挙げたり、村里に繰り込んで彼等の鞘当喧嘩の仲裁をしたり、また、山小屋の囲炉裡の傍らで開帳される博打の車座に加はつて、勝利を得たこともあるが、一度だつて危害を加へられたこともなかつたし、また僕の見たところに依ると、寧ろ彼等は独特の人情に厚かつた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...モモンガア等々と...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...ミツキイは堤下(どてした)のもろこし畑に逃げ込んだモモンガアを追ひまくつて...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...モモンガは前後脚の間にのみ張った皮膜ありて樹上から飛び下るを助くるが...
南方熊楠 「十二支考」
...モモンガアが出るのって...
三好十郎 「樹氷」
...天狗さんやモモンガアにゃまだ逢わねえが...
三好十郎 「樹氷」
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