...陽(ひ)がかげる頃に彼れは居酒屋を出て反物屋(たんものや)によって華手(はで)なモスリンの端切(はぎ)れを買った...
有島武郎 「カインの末裔」
...お姫さまは、絹やモスリンの、りっぱな着物をいただきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...二枚の非常に細い網かモスリンか...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...モスリンの著物……秀才婦人の寝台をまずこの廟(おみや)の中へ移して...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...綿紗(モスリン)の袍(うはぎ)とも...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...モスリンのカアテンをぱつとはじいた...
太宰治 「逆行」
...薄紫の葡萄(ぶどう)の模様のあるモスリンの単衣を纏(まと)って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そのモスリンは先達(せんだって)のお盆に買ってやったので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...友禅モスリンの大きな派手な座蒲団を女はいつもKに勧めた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...モスリンの長い服をきて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「嫁入り支度」
...モスリンだの繻子だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...恰かも高価なダマスクス産の雪白のモスリンを懸けたやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...絹に代るモスリンの採用...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...白いモスリンの帷(とばり)がかかっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...毛布やモスリンの新しい塵が加わっても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それを包む透きとほるモスリンの下で小高く盛り上つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...バアミンガムの器物及びグラスゴウのモスリンと交換されるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...そのモスリン越しに外が覗けたのです...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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