...屋根に近いところに、モザイクで、赤バラの花一輪がはめられると、この建物は盛装(せいそう)をこらした花嫁さんのようになった...
海野十三 「一坪館」
...長い「海のモザイク」だった...
谷譲次 「踊る地平線」
...派手な色をモザイクのように組み合わせた床が...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...四角な入れ物へモザイクのように詰まっている色どりを隠した...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...大理石のモザイクの上に立った...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...高い書棚に並んだ本の背のモザイク模様の上でしばらく揺蕩い...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...化粧漆喰や階段の踊り場の大理石のモザイクの中にも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...実に精緻を極めた論理のモザイクが組みたてられる...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...ひびの入ったモザイクのゆかの上に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...広いモザイクの平面を前に控えた雄大な外廊に面して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...彼は大きな外廊の前のモザイクの面の上に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...土人が作った貴石のモザイク品に...
南方熊楠 「十二支考」
...おれの考へてゐるのは対称はとりながらごく不規則なモザイクにしてその境を一尺のみちに練瓦をジグザグに埋めてそこへまっ白な石灰をつめこむ...
宮沢賢治 「花壇工作」
...いいモザイクが出来ますね...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...扉(ドア)の内側は豪華なモザイクのタイルを張詰めた玄関になっていた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...家の壁にはいろんなモザイク模様がある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...けれどこの生活モザイクが自分にはちっとも矛盾でもふしぎでもないのだった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...花落ちの実や花の異様なモザイク風な描線の組み方といい...
吉川英治 「雪村筆「茄子図」」
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