...僕はムラムラと癪にさわった...
海野十三 「深夜の市長」
...恐怖を感ずるどころかムラムラと癪(しゃく)にさわって来た...
海野十三 「蠅男」
...もういつの間にかムラムラと燃えていたのですから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...私の疑念は一時(いちじ)にムラムラと燃え上がりました...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...そこで、美少年からこういって水を向けられてみると、ついムラムラと、「いい預り手がありさえすりゃなあ」と、歎息のように答えてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを見ると道庵先生がムラムラと病気が萌(きざ)したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの照手姫を見るとムラムラとお駒を思い出したのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...喜三郎はムラムラとなって飛込んで殺してしまったんだろう」「ヘエ――」八五郎は胆(きも)を潰してばかりおります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ムラムラとお光が憎くなり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ムラムラと憎くなった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人々々槍玉にあげてやるのに」ムラムラと湧く忿怒(ふんぬ)のやり場に困つたらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...池田の胸にムラムラと口惜しさがこみあげてきた...
久生十蘭 「春雪」
...翼の影はムラムラと部屋一杯にひろがって...
久生十蘭 「魔都」
...二二手を取って引き寄せようとする平馬から、お初は軽く擦(す)り抜けて、「さあ、あたしも、こんなに遅く外を歩くのは厭(いや)ですけれど、でも、雪之丞のことを考えると、ムラムラして、とてものんびり御厄介(ごやっかい)になれませんし、それに、お宅で泊めていただいたら、明日、御門弟衆多勢の目にふれると、先生に御迷惑になると思いますから、今夜は、寒さを辛抱して、黒門町へ帰りましょうよ――そして――」と、色っぽく、しなさえして、「そして、雪之丞へ、お互に意趣がえしをしてしまったら、ゆッくり、川向うへでも行って、静かなところで、お目にかかりたいものですねえ――向うじまの田舎料理が、大そう評判ですから――」「左様か、なるほど、道場内は、何かと窮屈で、落ちついて話も出来ぬな」と、平馬はいって、それでも、残り惜しそうに――「何なら、今夜、これから出かけようか――静かな晩だから、左(さ)まで寒うもあるまい」「まあ、楽しみは後からといいますゆえ、今のおはなしの雪之丞の方を、始末してしまった方がようござんす...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...カチッカチッなど烈しい音がしてムラムラとしたと思うと...
三好十郎 「斬られの仙太」
...僕の中にムラムラッとね...
三好十郎 「肌の匂い」
...腸(はらわた)のドン底からムラムラと湧き起って来るのを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ムラムラと動いた覆面の影が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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