...ムラムラと憤懣(ふんまん)の気持を起した様子で...
海野十三 「雷」
...どうかしているナ)ムラムラと湧きあがってくる焦燥感(しょうそうかん)を...
海野十三 「空襲葬送曲」
...日本人は呑気ですよ」「併し」私はムラムラと湧起(わきおこ)る疑問を押え兼ねて云った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ムラムラとひとつの疑惑(ぎわく)が持上った...
大阪圭吉 「香水紳士」
...日頃の怨みがムラムラと湧いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ムラムラと立ち昇る煙の中にガツクリ首を垂れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...喜三郎はムラムラとなって飛込んで殺してしまったんだろう」「ヘエ――」八五郎は胆(きも)を潰してばかりおります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んにもない」暫らくして平次の挙げた顔には覆うべくもない失望がムラムラと動きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ムラムラとコミあげて來るのはどうすることも出來ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...池田の胸にムラムラと口惜しさがこみあげてきた...
久生十蘭 「春雪」
...角の餅(もち)屋の天水桶(てんすいおけ)や一ト手持(てもち)の辻番(つじばん)小屋の陰からムラムラと人影が立ちあがった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...ムラムラと湧き起るのをどうすることも出来なかった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...精霊(すだま)のようなものが数限りなくムラムラと犇めき合って...
久生十蘭 「魔都」
...誰が誰に別れようと云うのです」文三はムラムラとした...
二葉亭四迷 「浮雲」
...泣きはらしたる阿園が両眼ムラムラと紅線走り手巾持てる手も今は早や拭く力なければ涙は滴々湛(たた)えて落ちぬ...
宮崎湖処子 「空屋」
...自分達に加えられた無礼に対する反感がムラムラと湧き上って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ムラムラと動いた覆面の影が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんな物が目に触れると検索心(けんさくしん)がムラムラする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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