...「どうせ最う眠(ね)られんから運動がてら其辺(そこら)まで送って行こう」とムックリ起上って...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...やがてムックリと立ち上ったところを見れば...
海野十三 「蠅男」
...ムックリ起き上った帆村の手には...
海野十三 「蠅男」
...ムックリと姿をあらわしたのは...
海野十三 「○○獣」
...皮膚の上へムックリとして被(おお)いかぶさり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これもいったん床へはいった君太郎がムックリ起き上ったのを機会(しお)に...
橘外男 「生不動」
...熊谷がムックリ起き上って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ムックと跳(は)ね起きて...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...まさか命をとるとはいわなかろう」といってムックリ起ると猫板に頬杖をつき...
久生十蘭 「魔都」
...やがてのことにムックリあの白い兎に似た顔を持ち上げると...
正岡容 「わが寄席青春録」
...……お蔦は泣いている)(永い間)(ムックリ起きなおった仙太郎...
三好十郎 「斬られの仙太」
...小女は独りでムックリと起き上って...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...「……それじゃけに……引導をば……渡(わた)いてくれたとぞ……貴様を……殺(ころ)いたとは……このオレサマぞ……アハ……アハ……」「……………」「……お作は……モウ……俺の物ぞ……あの世から見とれ……俺がお作を……ドウするか……」「……………」「……ああハアハア……ザマを……見い……」そう云ううちに源次は今一度唇をムックリと閉じた...
夢野久作 「斜坑」
...同時に灰色の煙がムックリと小舟の全体を引っ包んだ中から...
夢野久作 「爆弾太平記」
...いつもの心算(つもり)でムックリと身を起したが...
吉川英治 「剣難女難」
...ムックリ起きあがったひとりの船頭(せんどう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...不意にムックリと身を動かした乾分(こぶん)の多市が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どりゃ縁起直しに例の水晶の栓でも調べてみよう』彼はムックリ起き上って暖炉(ストーブ)の上へ手をかけた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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