...旦那の家をムカッ腹で飛び出すなんて...
中里介山 「大菩薩峠」
...市五郎にとっては容易ならぬ侮辱(ぶじょく)ですから、ムカッと怒って、ポカリと一つ木戸番の横面(よこつら)を撲(なぐ)りつけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前がムカッ腹でどなり込んで行った日には先方の思う壺だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある時の如きは、皆々がよってたかって、舶来物が出来がよくて、和製はいけない、いけない、なんどとケナすのを聞いて、ムカッ腹を立て、「どうして、日本じゃ舶来が出来ないものかねえ」と口走って、一座の顔の色を変らせたことなんぞもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...「……」突嗟に圓朝はムカッとしたが...
正岡容 「小説 圓朝」
...これ食わないか」といってコッペパンを一つ鼻の先に突出したムカッと嘔吐を感じて私がそれを睨んでいると男はフフフと笑って「遠慮しないでいいよこれ食ったからって代をくれとは言わんひもじい時あ誰だって同じこったもんなあへへ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...紺のダブルに包まれた端麗な姿と良心と熱意のために心もち上気した顔ばかり眺めていたそのうちに前夜の川岸のアパートでベソベソ泣きながらズボンを拾っているお前の姿を思い出したすると急にムカッと来た...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...テンパン即ちテンピへ入れるブリキ皿へ少し湯を注(つ)いでその中へこのベシンか丼鉢を入れてテンピの中で一時間蒸焼にしますとジャムカップカスタープデンというものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...第四十四 ジャムカップライスは手軽なお菓子でお米の粉大匙五杯と牛乳二合と砂糖三杯とを弱火(とろび)で一時間ほど掻き廻しながら煮てブリキのカップ型(夏の巻の図に在(あ)り〔夏の巻の付録 台所道具の図〕)へ杓子(しゃくし)で十分に詰め込んで冷して固めます...
村井弦斎 「食道楽」
...鰯の群を逐(お)いかけ逐いかけサムカッタの方へ旅立って行きます」「サムカッタじゃない...
夢野久作 「近世快人伝」
...憤(おこ)る場合でないと思ってもついムカムカッと来て前後を忘却したりするのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お粂はムカッとしてうしろの櫺子(れんじ)窓を見ました...
吉川英治 「江戸三国志」
...わけて甥の方はムカッ腹立ちの性分で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ムカッ腹をぶちまけて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちょっとムカッとしたんで...
吉川英治 「親鸞聖人について」
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