...ロンドンにいた時にはマンドリンをやった...
高村光太郎 「美術学校時代」
...マンドリンで「君が代」を奏しながらH丸の下で投げ銭を待つ伊太利(イタリー)人の老夫婦...
谷譲次 「踊る地平線」
...間(ま)もなくピアノの伴奏(ばんそう)でマンドリン演奏(えんそう)がはじまつた...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...マンドリンをひっかきながら...
徳永直 「白い道」
...コスマがマンドリンをひいて...
豊島与志雄 「活人形」
...マンドリンをひいてるコスマも...
豊島与志雄 「活人形」
...マンドリンをかき鳴らしたり大袈裟(おおげさ)な插楽劇(メロドラマ)を怒鳴ったりすることが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの山案内(ギイド)は明日(あす)の夜明けに、そこへ迎いに来ることになってるんだから」「へい、かしこまりました」と、コン吉が次の間へ入ってみると、さながら大観工場の棚ざらえのごとく、フライ・パン、大薬鑵(やかん)、肉ひき機械、珈琲(コーヒー)沸し、テンピ、くるみ割り、レモン汁絞器(しぼり)、三鞭酒(シャンペンシュ)、ケチャップ・ソース、上靴、小蒲団(クッサン)、ピジャマ、洗面器、マニキュア・セット、コロン水、足煖炉、日章旗、蓄音機、マンドリン、熊の胆(い)、お百草、パントポン、アドソルピン、腸詰め、卓上電気、その他いろいろ……という工合に、机の上と下に参差落雑しているので、さすがのコン吉もあきれ果て、「つかぬことをうかがうようですが、このマンドリン、ってのは一体何の代用に使うのですかね」とたずねると、タヌは口をとがらして、「馬鹿ね(高い山から)の伴奏を弾くんじゃありませんか」といった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その頃はまだマンドリンといふものが...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...ハーモニカの巧みな正吉やマンドリンの嗜みのある細君等も打ち交つて世にも不思議の大合奏が夜毎に樽野の部屋で演奏され続けたのであつた...
牧野信一 「村のストア派」
...じゃあマンドリンを弾いていたのは誰だろう」浅田は腑(ふ)に落ちない様子でいった...
松本泰 「秘められたる挿話」
...衣川さんはいつもマンドリンを弾いていらっしゃるけれども...
松本泰 「秘められたる挿話」
...他人様(ひとさま)にマンドリンの音を聞いたなどと仰有(おっしゃ)らない方がようございますよ」折江は良人(おっと)の顔を見て何か不安らしい様子でいった...
松本泰 「秘められたる挿話」
...マンドリンとギタアとハアモニカと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ピアノとマンドリンの非常に上手な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...マンドリンの調子を合せて...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...すぐにマンドリンをとつて...
宮原晃一郎 「虹猫の大女退治」
...マンドリンに合わせた「籠の鳥」のレコードを買う...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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