...のし餅を三枚、ゴマメを一袋、鮭を五切れ、それに明日の煮染(にしめ)にする里芋を五合ほど風呂敷に包んで、重い重いと言ってやがて帰って来た...
田山花袋 「田舎教師」
...軽く焼いて天日で干したヤマメを...
豊島与志雄 「旅だち」
...ハト、マメ、コマ、タノシミニマッテイナサイか!郵便局から帰って来ると、お隣のベニの部屋には刑事が二人も来ていて何か探していた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...諸君とマメイドに再び相見るであらうことを――...
牧野信一 「初夏通信」
...議論を戦はせる――マメイドなんかに手紙を書く暇なんて決してなかつたのだ――...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...その由を私はマメイドから聞いて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...好意を持つてゐると云つても私がマメイドに寄せてゐるそれは恋情沙汰ではない...
牧野信一 「バラルダ物語」
...先日タバン・マメイドのマガレツトが出京いたして聞きましたるところに依ると...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...「火を焚かう――震えるぞ!」「火の代りに俺達の人魚(マメイド)をとりまけ……」唇を紫にして震えてゐる連中は砂に転げ回つても温(ぬく)みが利かないので...
牧野信一 「まぼろし」
...そしてその紫花のものを特にフジマメ、カキマメ(垣豆の意)、ツバクラマメ、ガンマメ、ナンキンマメ、ハッショウマメ、センゴクマメ、サイマメ、インゲンササゲ、トウマメといい、この漢名は鵲豆である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...すなわちこれがまさに隠元禅師と関係のあるインゲンマメそのものであることを確かと承知しおくべきだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...大槻文彦(おおつきふみひこ)博士の『大言海(だいげんかい)』(『言海』もほぼ同文)には本当のインゲンマメ(Dolichos LablabL.)と贋のインゲンマメ(Phaseolus vulgarisL.)との二種がインゲンササゲすなわち隠元豆として混説してあって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ウメ、モモ、ケシ、ダイコン、エンドウ、ソラマメ、トウモロコシ、イネ、ムギ、ソバ、クリ、クヌギ、ならびにチャの実などがそれである...
牧野富太郎 「植物知識」
...エンドウや、ソラマメや、カブや、タマナの花といっしょに来たよ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...黒豆のことをゴマメというのは...
柳田國男 「食料名彙」
...東北ではマメシクなったといっている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...啼声によってマメコロバシという名もあるが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...豆ヲ煮(ニ)ルニ豆ノ(マメガラ)ヲ燃(タ)ク豆ハ釜中(フチユウ)ニ在(ア)リ泣ク本(モト)コレ同根(ドウコン)ヨリ生(シヤウ)ズルモノヲ相(ア)ヒ煎(ニ)ルコトノ何(ナ)ンゾ太(ハナハ)ダシク急(キフ)ナル詩は...
吉川英治 「私本太平記」
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