...一風に靡(なび)いたマツチの炎(ほのほ)ほど無気味(ぶきみ)にも美しい青いろはない...
芥川龍之介 「都会で」
...マツクフアレエンの「ジヤパン」と同じやうに...
芥川龍之介 「日本の女」
...ミマツ曲馬団で曾呂利本馬(そろりほんま)と名のっていましたが...
海野十三 「爆薬の花籠」
...「なんだって、ミマツの団員で、ゆうべ、ここにいなかったというのか...
海野十三 「爆薬の花籠」
...マツチを五六本費して辛うじて...
竹久夢二 「砂がき」
...マツチは一年二函...
種田山頭火 「其中日記」
...或る朝日本橋の昭和通りを歩くと店にマツダ号という三輪自動車が一台かざられてあった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それから何處(どこ)へ行(い)つても恁(かう)して置(お)くんだ」商人(あきんど)がぼて笊(ざる)から燐寸(マツチ)を出(だ)さうとすると「又(また)燐寸(マツチ)ぢやあんめえ」お品(しな)は微笑(びせう)した...
長塚節 「土」
...死についてお前が凍てついた手で 最後のマツチを擦つたとき...
原民喜 「画集」
...火のついたマツチを手にしたまま...
堀辰雄 「鼠」
...クライマツクスはもう過ぎたのか?」「僕の小説にはそんなものはないよ...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...マツバランなど多様の園芸植物の原産も合祀で多く絶えんとす...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...マツ、あしたの朝そちらへ行ってかえる迄いてくれます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...辰造 ありがてえ! おつとしよ(マツチを受けて)香代ちやん様々だ...
三好十郎 「地熱」
...カイガンノスナハ人デマツクロニナツテイマシタノデ...
村山籌子 「ウミベノマヒゴ」
...だから、ここには、植物にしても、せいぜい、ネズとか、エゾマツとか、コケとか、ヒースぐらいのものしか生(は)えないだろうということは、一目(ひとめ)でわかったほどさ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...楠公の詩に「過マツテ武人ニ生レ」と歌っているのは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...これは狭い砂浜の隅に建てられたマツチ箱式の二階屋である...
若山牧水 「岬の端」
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