...「ぢやそのマツチを二つくれ給へ...
芥川龍之介 「あばばばば」
...僕はこの三度目の音楽会の時にはトツクやトツクの雌の河童の外にも哲学者のマツグと一しよになり...
芥川龍之介 「河童」
...やはりそれも自殺と云ふ……」丁度マツグがかう云つた時です...
芥川龍之介 「河童」
...ミマツ曲馬団の誰かを殺害する考えがあったのではないですか」「まあ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...もとは蝋マツチ一本から出た事だと聞いては...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしは縞フクロウ(Strix nebulosa)がシロマツの地面に近い枯枝の...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...緑平老から小遣を貰つたので、買へないでこらへてゐた品物を買ふ、煙草、マツチ、ハガキなど、そして一杯ひつかける酒を餅に代へる、十銭で七つ...
種田山頭火 「其中日記」
...あゝ重右衛門がやたら無性に『マツチ一本お見舞ひ申しませうかな』と言つて人を嚇(おど)かし...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...私は冗談にエゾハイマツなどと呼んでみた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...サムラヒハ ゲタノ ヲヲ キツテ コマツテ ヰル トコロデシタノデ...
新美南吉 「ゲタニ バケル」
...ドコカヘ ニゲテ イツテ シマツタノデハ ナイカシラト シンパイデ タマリマセンデシタ...
新美南吉 「ナガレボシ」
...関西すき焼軍勝利のテンマツは...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...また黒松といい赤松というのもじつはシナマツの一品であって、日本のクロマツ、アカマツへ適用すべき漢名ではない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それより二百余年後(おく)れて渡天した唐の玄奘(げんじょう)の『西域記』にはマツラを秣莵羅とし...
南方熊楠 「十二支考」
...辰造 ありがてえ! おつとしよ(マツチを受けて)香代ちやん様々だ...
三好十郎 「地熱」
...『新撰字鏡』にはタマツシとさえあって...
柳田国男 「海上の道」
...天下ニ仁政ヲ施スモノハ人ノ祭祀(マツリ)ヲ絶(タ)タズ――と」「…………」曹操は...
吉川英治 「三国志」
...勝手ニ帰陣仕(ツカマツ)リ候段...
吉川英治 「新書太閤記」
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