...横町(よこちょう)の角(かど)にはポストが一つ...
芥川龍之介 「浅草公園」
...すると二人の立っているポストの地点から約三十間ほど隔った秋森家の表門のすぐ前を...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...もうしばらくゐたつていゝでせう?――ではすまないが二階のテイブルの上に置いてある手紙をポストへ入れてくれませんか...
鈴木三重吉 「桑の実」
...おうちの近くのポストのところまで来て...
太宰治 「雪の夜の話」
...跣足でポストまで...
種田山頭火 「其中日記」
...街のポストまで、ついでにちよいと一杯、つい破戒してしまつた!・青田いちめんの送電塔かな・虫が蔓草のぼりつめて炎天・ひでり空、咲いて鬼百合の情熱は・しげりふかく忘れられたるなつめの実・きのふのいかりをおさへつけては田の草をとる・炎天まうへにけふのつとめの汗のしたたる七月十七日曇、今日こそは降りさうな...
種田山頭火 「其中日記」
...駅のポストまでいつてきたが...
種田山頭火 「其中日記」
...もみづる山山 ├(雑草)・師走の空のしぐれては月あかり ┘・ハガキ一枚持つて月のあるポストまで・あるくともなくあるいてきて落葉する山十二月廿一日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...それから(このそれからがちつとばかりよくなかつたが)、駅のポストまで、それからY屋へ、M店へ、F屋へ、等々で飲み過ぎた(つまり、多々楼君の温情を飲んだ訳である、貨幣として八十銭!)...
種田山頭火 「其中日記」
...午後、ポストまで、大根一本三銭...
種田山頭火 「其中日記」
...ポストまで出かけたついでに...
種田山頭火 「其中日記」
...良寛和尚は空中習字をしたといふ、よし、私は空へ句を書かう!散歩、ポストへ、買物...
種田山頭火 「其中日記」
...午後はポストまで...
種田山頭火 「松山日記」
...それは屍体を取り扱う(ポスト・モルテム)ように...
中井正一 「美学入門」
...ポストに入れなければならない口実を求めて...
夏目漱石 「門」
...かういふ私は浦潮でポストニコフといふ人から習つたと云つても唯アルファベットの読み方を教へて貰つたゞけの事で其外何も習つたのでない...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...氏等が重臣のポストにつかれて以来...
三木清 「西田先生のことども」
...今大抵の写真やでポストカード台紙は品切れなのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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