...痩せこけて血色のない繁は何処へ行つた? 頸筋黒くポカンとしたお夏は何処へ行つた? 今此処に居るのはこれ...
石川啄木 「葬列」
...ちとポカと来たし...
泉鏡花 「婦系図」
...佐太郎は呆気にとられてポカンと突ツ立つていた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...龍子は急にこれから何を話さうかと云ふやうなポカンとした気持になつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...尋常一年の弟は唯ポカンとしてゐた...
中原中也 「その頃の生活」
...なんと目のまえにポカリと穴があいて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...闇の中へ大きい口がポカリと開きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ポカポカツと來やがるぢやないか」一克者(こくもの)のガラツ八は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ポカポカお天気なのに道が悪い...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...東宝の中島から電話がある筈なのにスッポカされた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...前列にポカンと口をあいて寝てる客あり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ポカンと突っ立ってぼうっと見てるんじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ポカポカと暖い日光が一ぱいに射込んで...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...なぐられてもポカンとして...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...ソンナ発作がダンダンと高潮して来るとポカン博士は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...アンポンタン・ポカン然として眼球(めだま)をコスリコスリ起上るのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...だから吾輩……アンポンタン・ポカンはこれに対して堂々と挑戦したのである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...サア椅子に腰をお掛けなさい……サアどうぞ……」先刻から患者のうしろにポカンと突立っていた看護婦も...
夢野久作 「霊感!」
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