...今しもお柳の診察――と言つても毎日の事でホンの型許り――が濟んだところだ...
石川啄木 「鳥影」
...「テキテイモ、テツノニンギョモ、ニゲサッタ、ホンテイハ、フキンノ、ケイカイニアタル、スグ、センスイフヲイレヨ」その無電をうけたハヤブサ丸では、ちゃんと用意をしてまっていた、ひとりの潜水夫を、すぐに大洋丸へと、もぐらせました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...太宰イツマデモ病人ノ感覚ダケニ興ジテ、高邁(コウマイ)ノ精神ワスレテハイナイカ、コンナ水族館ノめだかミタイナ、片仮名、読ミニククテカナワヌ、ナドト佐藤ジイサン、言葉ハ怒リ、内心ウレシク、ドレドレ、ト眼鏡カケナオシテ、エエト、ナニナニ?――海ノ底デネ、青イ袴(ハカマ)ハイタ女学生ガ昆布(コブ)ノ森ノ中、岩ニ腰カケテ考エテイタソウデス、エエ、ホントニ...
太宰治 「創生記」
...メガホンで「越野たけさん...
太宰治 「津軽」
...やうやくにして鑪板を買つて貰つた(今夜もまた元寛君のホントウのシンセツに触れた)...
種田山頭火 「行乞記」
...ウソがホントウになつたり...
種田山頭火 「其中日記」
...ここの「ホンケ」はこの薬売り自身をさすのではなくて...
寺田寅彦 「物売りの声」
...剪(き)り残されの枝にホンの十二三輪(りん)だが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これがホン物だ」と言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その人物はホンノリと眼を微笑ませながらこっちのテーブルへやって来いという合図をした...
久生十蘭 「魔都」
...この黄色いホンダワラが...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...……ホントの、この、真実と言いますか、つかまらないんです...
三好十郎 「冒した者」
...父が何でも水戸様の御浪人方と通じてムホンを起しそうにしているところをお召捕りになったとか...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ホントの馬鹿になってしまったんじゃないの? いくらなんでも...
三好十郎 「樹氷」
...ホンの一瞬の幻影を見ただけのように思われる...
三好十郎 「肌の匂い」
...今起つた事がホントに起つた事かどうか疑わしくなつて來るような時間であつた...
三好十郎 「肌の匂い」
...ほかに肉親(しんみ)の者が居ないからホントウの兄妹(きょうだい)みたようなもんだ...
夢野久作 「鉄鎚」
...締めて十七か……ヤレヤレ……」「……様(さま)と一緒なら天国までも……って連中ばかりだ」「惜しいもんだなあ……ホントニ……おやじせえウンと云えあ...
夢野久作 「支那米の袋」
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