...豊かな興味は主として作中諸人物の滑稽感(ヒューマー)や哀感(ペーソス)に集中しているのが普通であるに対して...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...カペーソスより戰場の譽求めて先つ頃...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...つまりエッセイとは之なのであった(評論に於けるヒューモアやサタイヤやペーソスはだから当然ここから生じて来る理由があるのである)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...個人の天才のペーソスでは盛りきれないほど...
中井正一 「カットの文法」
...あの『物のあわれ』の抒情的(じょじょうてき)ペーソスを知ってたのである...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...私の魂の最も奧深い哀愁(ペーソス)が歌はれて居るからだ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...ポエヂイの本質が全く哀傷(ペーソス)に出發して居る...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...同情〕とペーソス〔悲哀〕とが大部分の作品の底に横わっている...
平林初之輔 「ルヴエルの『夜鳥』」
...ペーソスを生かし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ペーソスをとても買って呉れた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「ポエヂイの本質が全くペーソスに出發し...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...この詩集のもつところのペーソスは「牙がなく...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...ただ後者のもつペーソスとは異りその悲哀は「意志の反噬する牙」を持つてゐる...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...忽ち僕は息苦しいペーソスに打たれるよ...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...決してペーソスなんていふしやれたものではなくて...
牧野信一 「「風博士」」
...坪田氏のものから迫られる極みなきペーソスには往々わたしは...
牧野信一 「痩身記」
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