...彼は医学の知識が無いペテン師であったが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...カペテントという野外カフェへ這入る...
谷譲次 「踊る地平線」
...このペテング遊びなるものは――となると第一...
谷譲次 「踊る地平線」
...あんなことを云ってペテンにかけたら承知しないなどと云いながらも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...印度人に仕立てて当りを取ったペテンとは違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「親方、どうも済みませんでした、あの時は、つい、あんな気になってしまったものですから、フラフラと出かけてしまいましたが、お前さんにことわらないで出たのは、わたしの卑怯ゆえだと思いました」「いいえ、お嬢様、わたしが至らないからでございます、お嬢様の機先を打つことができなかった、つまり、こっちの抜かりでございますから、仕方がございません」「そうではありません、お前さんの信用をいいことにして、ペテンにかけて、わたしが出し抜いたのですから、全く、わたしの卑怯よ、堪忍(かんにん)して下さい」「どう致しまして、わたくしこそ申しわけがございません」「いいえ、重々、こちらが悪かったのよ、あやまります」といって、お銀様がお角の前に、頭を下げたものですから、お角が何といっていいか、暫く挨拶に困りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...詐欺(さぎ)をやる、ごまかしをやる、ペテンにかける、めちゃくちゃなものであります...
夏目漱石 「私の個人主義」
...綺麗に消えるよ」「へエ――」「すると親分の文身はペテンだつたんですね」とガラツ八...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悪いのはあの玄々斎のペテン野郎だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嘘でもペテンでもなく...
服部之総 「新撰組」
...いったん抜け目のないペテン師的一面が出てくると...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...清水氏は胸のかくしから、眼にしみるような白いハンカチをぬきだすと、なんのつもりか、意味もなく、顔の前でヒラヒラさせながら、「終戦以来、私は参謀第四部で設営局の仕事の下請(したうけ)をやって居りましたが、ここにいるミセス太田や、世間の日本人が考えているような、儲かるなんてえ性質のもンじァありません……民間の仕事なら、ペテンをやって、見えないところで手をぬく、なんてえ技(わざ)を用いぬこともございませんが、掛引だの、ペテンだのってえものは、ひっかかるような相手にしか通用しないもので、占領作戦の最中に、そんなことをやったことがわかったら、たちまち沖繩へ島流しになって、重労働十年、てなことになっちまいます...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...あいつは途轍(とてつ)もないペテン師だからなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...だって自分がこのペテン劇場を引き起こしたのだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ペテンを見ていました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...きっと夫人のエレンはペテン仲間に違いない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...その光景の詳細を私は忘れたが、たしかガリバアの目に映つたところに依ると、元老院議員達の風姿、容貌態度が謹厳で、鷹揚で、堂々として、悉く王者、貴人の威光を持つてゐるのに引き換へ、当時の彼等は、見るからに狡猾らしく猜疑深く、意地悪らしく、眼は一様に掏摸の如く才走り、物腰態度は詐欺師の如く滑稽で、容貌は凡て狐、或ひはペテン師、イカサマ、泥棒とより他に見えなかつたと述べてゐたと思ふ...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...君は若林のペテンにマンマと首尾よく引っかかってしまっているんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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