...しかるときは赤ペンキは忽(たちま)ち自動車をベタベタに染め...
海野十三 「発明小僧」
...ベタベタぬりつけました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...赤インキがベタベタ塗ってある...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...借用証文にベタベタ判を捺(お)してしまったのにも気付かず...
大隈重信 「選挙人に与う」
...雨にベタベタに濡れて光る浪花節(なにはぶし)のポスターが...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...人間の手垢(てあか)をベタベタ附けて得意がっています...
太宰治 「惜別」
...ああパラドックスをやたらに無節度にベタベタと並列させられては要するに凡てのパラドックスが平均されて了って...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ベタベタした透油(すきあぶら)のようなもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...ベタベタして居るさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...刀身にベタベタと塗つたもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのベタベタした妾のお吉あたりでせうか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上のおびただしい書類には「極秘」とか「決」とかという朱判がベタベタと押してある...
久生十蘭 「魔都」
...よごれたゴザが足の裏へベタベタ吸いつくようだった...
宮本百合子 「刻々」
...ベタベタとまた仕事をはじめながら)これだけのカマで...
三好十郎 「樹氷」
...そうして海鼠形(なまこがた)に取って直(す)ぐに薄く切って干すが外の物へ並べるとベタベタ着いて取れない...
村井弦斎 「食道楽」
...黒い膏薬(こうやく)をベタベタと貼りつけたのを...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...そのハンカチにあの人の口紅のアトが残ってベタベタ附いているのが見えたわ」「ウフッ...
夢野久作 「二重心臓」
...ベタベタ貼りちらしてある千社札を...
吉川英治 「江戸三国志」
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