...赤坊の病気の時のオブラートが残つてゐるならくれろと云つた...
有島武郎 「お末の死」
...それから小さいオブラートのような円形(えんけい)を切り抜いて積み重ねる...
海野十三 「柿色の紙風船」
...オブラートに糊(のり)をつけたものを持っていて...
海野十三 「柿色の紙風船」
...私は小さい穴のあいている方のオブラートをペタリと貼るのである...
海野十三 「柿色の紙風船」
...ときどきそれをナイフで削ってはオブラートへ包んだりして...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...姉は薬をオブラートに包み...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...私は湿ったオブラートに包まれたようにベトベトしていた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...先ず酒石酸を二グラム以内即ち五分ばかりオブラートへ包んで先へ飲むのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...オブラートがなければ最中(もなか)の皮を濡(しめ)して包んでもいいが薬ばかりでは飲みにくいかつ歯を刺撃して毒になる...
村井弦斎 「食道楽」
...オブラートに包んで投(ほう)り出したのが孔子で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人間本来の我利我利心理を包むオブラートかカプセルぐらいにしか考えていなかった私は...
夢野久作 「眼を開く」
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