...殊にデコボコの多い膏(あぶら)ぎつてブヨブヨした感じのするのなどは見るのもいやです...
伊藤野枝 「サニンの態度」
...まるで腐った果物のようにブヨブヨと柔かかったからである...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いまだに生ける時のようにブヨブヨしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ブヨブヨした肉体はちっとも変りがないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...腹部は八戒自身に似てブヨブヨ膨(ふく)れており...
中島敦 「悟浄歎異」
...ブヨブヨしたのを拾って来たんだろうという噂ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ブヨブヨしたのを拾つて來たんだらうといふ噂ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不攝生な生活と酒毒にやられたブヨブヨした身體...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ブヨブヨの又五郎では無い」「すると順八」「あの男だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...角の荒物屋が佐野吾八さんの代にならないずっと前――私たちまだ宇宙にブヨブヨ魂が漂(ただよ)っていた時代――そこは八人芸の○○斎という名人がいたのだそうで...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...ブヨブヨで汚ねえってね...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...湿っぽいブヨブヨしたものの上に仰臥しているのだが...
久生十蘭 「肌色の月」
...そいつが心臓の出口の大動脈の附根に引っかかると二年か三年か経つうちにそこいらの血管がブヨブヨに弱くなって来る...
夢野久作 「冥土行進曲」
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