...フロック・コオトに勲章をつけた...
芥川龍之介 「浅草公園」
...「君のフロックは旧式だね...
芥川龍之介 「着物」
...べらべらの長着(フロック)をだらしなく引っかけて乳まで見えそうなのが紙巻をくわえながら判をついていたり...
谷譲次 「踊る地平線」
...馭者の上衣によく似た長いフロックにぎゅうぎゅう緊めあげられているのだから...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...フロック姿の浅井を...
徳田秋声 「爛」
...宣教師の外には見すぼらしきフロックコートの人を目にすること稀なり...
永井荷風 「洋服論」
...これに反して華盛頓(ワシントン)府を始め各州の首都に至ればフロックコートきたる人多し...
永井荷風 「洋服論」
...この連中がフロックを眺めて...
夏目漱石 「永日小品」
...フロックを着た品格のある男であった...
夏目漱石 「三四郎」
...今日は晩に演舌(えんぜつ)をするというので例になく立派なフロックを着て...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こんな派手なフロックで横浜をのそのそ歩いたりしたら...
久生十蘭 「だいこん」
...入り違いに入って来たのはフロック・コートを小粋に着こなした...
久生十蘭 「魔都」
...食卓につく時いつもフロックコートで出て来たが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自分がそのとき着ていたもののように最新流行型に仕立てた白いカシミヤのモーニング・フロックを着た...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...フロックコートの男もこの硬貨に絡んでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...フロックコオトの男たちが来て...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...(フロックコオトの上着を脱いで床(ゆか)の上に投(ほう)り出(いだ)す...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...真赤なトロンとした瞳(め)で私のフロック姿を見上げ見下していたが...
夢野久作 「少女地獄」
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