...ヴァン・ダインの『グリーン・マーダー・ケース』終り近くに羅列される重要ファクターの箇条書から受ける感じと一寸似ているが...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...即ち政治的変革のファクターではなくてただの文化的向上の槓杆だということを...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...だからアカデミックな知識のポプュラリゼーションは殆んど啓蒙活動の態をなさぬが之が正当な意味に於けるジャーナリズム(但し現在のブルジョア・ジャーナリズムの要素の大部分は正当にジャーナリスティックな機能を果していないが)の一ファクターとなる時...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...併しとに角インフレーション=物価騰貴の最も末端のファクターは削られたわけだから...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...原価を決定すべき一切のファクターを総体に於て最低たらしめるべく...
戸坂潤 「読書法」
...原料・運賃・其の他一切のコストのファクターの総和を...
戸坂潤 「読書法」
...学術振興会・学術研究会議・学士院・貴族院・等に於ける半政治的な仕事では大きなファクターであるが...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...この二つの因数(ファクター)は...
夏目漱石 「それから」
...けれども彼はこの没論理の根底に横(よこた)わる色々の因数(ファクター)を自分で善く承知していた...
夏目漱石 「それから」
...或因数(ファクター)は数え込むのを忘れたのではなかろうかと疑った...
夏目漱石 「それから」
...その因数(ファクター)はどうしても発見する事が出来なかった...
夏目漱石 「それから」
...ヨーロッパにおける自我や自意識の課題が第一次第二次大戦を経た一九四五年までにはその社会的ファクターをどのようにまで発展させて来ているか...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...つまりこの事件のファクター...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...彼女の或は無心な情緒の奥にそれだけの因子(ファクター)をちゃんとしまっているわけである...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...彼の内部でリアリズムのファクターはそのところまで拡張もしていないし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ところでその(A2−B2)という全性格の中でも(A−B)という一因子(ワンファクター)……換言すれば母親から遺伝した...
夢野久作 「木魂」
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