...魚のようにねっとりとした艶(つや)とピチピチした触感(しょっかん)とを持っていた...
海野十三 「階段」
...これは金魚が入ってピチピチ跳ねとるのやな」署長以下...
海野十三 「蠅男」
...ピチピチと身もだえしているのが感じられた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...ピチピチと動いているものがあるのよ」みちびかれるままに...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...何せピチピチして可愛らしいので...
太宰治 「パンドラの匣」
...ピチピチしている...
中島敦 「悟浄歎異」
...シュシュシュと鳴る間(あいだ)から火花がピチピチと出る...
夏目漱石 「倫敦塔」
...ピチピチはね回れ」この教育方針が...
野村胡堂 「胡堂百話」
...こんな大物、しかも若くて美しくて、ピチピチして、江戸中に聞えた獲物を前にして、思わずドッカと坐り込んだものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...涙に濡れながらもピチピチした智恵に輝きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鯒(こち)がピチピチ跳ねていたり...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...赤い金魚がピチピチはねている丈で...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...どの点から見てもピチピチした奴ばかりであるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ところがまだ若くてピチピチした男のことですから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ピチピチとした鉄火(てっか)な口調で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――どっちが強いか――おぬし達、二匹の狼――弱い方から、死ぬがいい――じっと、いつまでも、聴きすます、雪之丞――と、かなり長い時が経って、一たい、どうしてしまったかと、心にいぶかしみが湧き出したころ、だしぬけに、奥の方で――「火事だあ!」と、いう、叫び!「火事だあ! 起きろ!」と、けわしい声が、つづいて起って、急に、しいんとしたしずけさが、一どきに破れたと思うと、まだ、火は見えぬが、物の爆(は)ぜ焼けるひびきが、ピチピチ、ギシギシと、いうように、雪之丞の耳を掠めた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今度(こんど)はそこらにピチピチピチと音がして煙(けむり)がだんだん集(あつ)まり...
宮沢賢治 「貝の火」
...頬っぺたは大気の中ですこし日にやけてピチピチしたような気分で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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