...ピエロは、それを一しづくものこさず、ぺろ/\とおいしさうに食べて、さもまんぞくしたやうに、しつぽをふりました...
鈴木三重吉 「小犬」
...ふいにピエロがとび出して...
鈴木三重吉 「小犬」
...いつて見ると、ピエロは、まだワン/\ほえてゐます...
鈴木三重吉 「小犬」
...すると、ピエロは、おばあさんの声を聞きわけて、こひしさうにクン/\言ひました...
鈴木三重吉 「小犬」
...ピエロはありたけのパンをすつかり食べてしまふと...
鈴木三重吉 「小犬」
...やはりピエロはかみつかれて...
鈴木三重吉 「小犬」
...「すすり泣くピエロの酒場」や「人魚の家」やその他の場処で今夜見た顔にすぎないことを知った...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼はいつもピエロの寂しい姿を自身に見出(みいだ)すだけであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...その方がピエロン果樹園に侵入して熟した林檎(りんご)を盗んだことも明白である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ピエロオさんペンを貸しておくれ月の光で一筆(ふで)書くんだ……しかし...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それは主人バルヂピエロの手であつた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...中にはバルヂピエロの長い手紙があつた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...己はバルヂピエロの譲つてくれた別荘に泊つた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...バルヂピエロのをぢさんのよこした手紙だつてあの日の笑談(ぜうだん)の続きだと思はれぬこともない...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...ロンチェニーという活動俳優が扮した道化役(ピエロ)だとわかりましたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まるで色男が居ねエ訳じゃあるめエし――」ピエロの仙次が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...四ノ三「え――皆様……この度命がけの大冒険……ブランコからブランコへ飛移り……あの美しき少女が首尾よく受取りましたら、御手拍手……とござアい」その途切れ途切れの口上を聴きながら、黒吉は遙か下の舞台を覗(み)下すと、ピエロの仙次は、可笑(おか)しな身ぶりに、愛嬌をふり撒き、代って救助網を持った小屋掛人足が、意気な法被(はっぴ)を着て三人ばかり出て来るところだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...顔に粉をふいたピエロ――むだとは知りながら...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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