...この年少記者はある人々からは英雄(ヒーロー)の一人(ひとり)とさえして崇拝された...
有島武郎 「或る女」
...遠くヒマラヤの雪巓を観望する丘の上に燃ゆるが如き壮志を包んだ遺骸を赤道直下の熱風に吹かれつつ荼毘に委したは誠に一代のヒーローに似合わしい終焉(しゅうえん)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ヘレンやヒーローは賣女(ばいぢょ)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...まずいかにしてヒーローとヒロインを「紹介」すべきか...
寺田寅彦 「映画芸術」
...またミッキーマウスやうさぎのオスワルドやあるいはビンボーなどというおとぎ話的ヒーローを主題とした線画の発声漫画のごときものがある...
寺田寅彦 「映画芸術」
...人夫がヒーローの帽子を失敬しようとする点まで全く同工異曲である...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...それをこちらから遠眼鏡で見ると面中(かおじゅう)がきずだらけで有馬だの鍋島だのの猫騒動のヒーローを思い出させるような物すごい形相(ぎょうそう)になっている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...英雄(ヒーロー)とは其時代に極めて大切な人(ひと)といふ事で...
夏目漱石 「それから」
...英雄(ヒーロー)に対しても現金である...
夏目漱石 「それから」
...英雄(ヒーロー)に対しても現金である...
夏目漱石 「それから」
...英雄(ヒーロー)になった方が長持がする...
夏目漱石 「それから」
...詩人にとっての「英雄(ヒーロー)」であるにすぎない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...反キリストや反道徳の痛快なヒーローとして...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...さあ私は人魚抱きしめておくれ私の新らしい恋人よ船に置忘れた可愛い水夫の夢もあつたが私のことづけは白い鴎に―いゝ情人が出来ましたあゝ私はうらぶれた人魚遠くい遠くい飛んだ鴎よかへつておいでヒーロヒロ―やつぱり淋しく候―悲しく候―青い人魚は死んでしまひ候...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...未だヒーローの名前が定らないの...
牧野信一 「ゾイラス」
...漸く私はその主人公(ヒーロー)が活躍する一篇の物語が完成するのがそれまでの習慣だつた...
牧野信一 「ゾイラス」
...ヒーロー始め細巻サンライスなど二十四...
山本笑月 「明治世相百話」
...ヒーローの本元も江戸ッ子の英雄には兜(かぶと)を脱いだ...
山本笑月 「明治世相百話」
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