...小間使(パーラーメイド)だつたと記憶してゐるが...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...晩はずっと談話室(パーラー)の隅の炉火のそばに腰掛けて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...われわれの客間(パーラー)の言葉そのものがすべてのその活力をうしなってまったくお愛想(パーレーヴァー)に堕落してしまうのではないかと思われ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...原語でいうと「ガテイ、ガテイ、パーラガテイ、パーラサンガテイ、ボージ、スバーハー」というのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ただし、漢訳のお経は、これでおしまいになっておりますが、梵語の原典にはこの真言の次に、「イテイ、プラジュニャー、パーラミター、フリダヤム、サマープタム」という語(ことば)があります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ミルク・パーラーと改められた...
高見順 「如何なる星の下に」
...其処の街のフルーツ・パーラーに入って柔かいソファに腰掛けると猶のこと落着くやうな気がした...
原民喜 「椅子と電車」
...それは折しもイワン・クパーラの前夜の宵のことだつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...新大阪ホテルのパーラー...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...パーラーのセット...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...玄関ワキのパーラーで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...壯麗さもない居間(パーラー)であつたが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ホワイトホールとパーラメント通りの下手...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...母親と二人で小さな果物店(フルーツパーラー)を経営してゐるさうだ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...フルーツ・パーラの娘といふ風な単なる華美の様子は見あたらなかつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...一同がこれからローランドのパーラへ繰り込まうと勢ぞろひしながら...
牧野信一 「サクラの花びら」
...ギンザ・パーラーへ行くと好くあいつに会ふよ...
牧野信一 「素書」
...……遊廓や待合や、又は御神燈なぞいうものは、もはや明治大正時代の遺物となりかけている…………バーや、カフェーや、パーラー、レストランなんぞは勿論のこと、クラブ、ホール、ホテル、なんども申すまでもない事、そのほかの思いもかけぬまじめな商売の名の下(もと)に、エロ業者は堂々と、白昼の街頭に進出している…………同時に個人としては、外交員、勧誘員、施術師、写真師、画家、筆耕、家政婦、派出婦、看護婦、なんぞの怪しげな名刺や印刷物、もしくは本物のタイプライターや爪鑢(つめやすり)なぞを提(さ)げて、官庁や会社は勿論のこと、普通の家庭にまでも侵入している…………スピード的エロ業振りのアラユル尖端を、一九三〇式に磨き立てている…………だから現代の頭のいい……たとえばマダムの御主人のような男性は、百のアリバイでも同時に作る事が出来る…………たとえば会社へ、主人の出張先を問い合わせても「よくわかりません」という快濶な給仕の返事しか聞かれない…………よしんば、うちの自動車の運転手にきいても何にもならない...
夢野久作 「奥様探偵術」
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