...しかもパリパリ音を立てて雀の骨を噛み砕いてゐた...
芥川龍之介 「貝殼」
...これは糖蜜で出来ていてパリパリし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この片山機関庫助役と言う人は帝大出身のパリパリでしてな...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...ステッキデパリパリ剥(ハ)ギトリ...
太宰治 「走ラヌ名馬」
...パリパリという、幽(かす)かな音が、窓の外から聞えて来た...
太宰治 「春の盗賊」
...廿九歳で後家(ごけ)になってから猶更(なおさら)パリパリしていた養母の亀吉は...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...パリパリと何か裂ける音がした...
原民喜 「廃墟から」
...うまくもないがパリパリ音がし...
久生十蘭 「ノア」
...それでもその小さな子は空が紫色(むらさきいろ)がかった白光(しろびかり)をしてパリパリパリパリと燃えて行くように思ったんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...江戸前のパリパリの筆の運びには...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...純白で透し模様のあるパリパリした薄い紙はどんなに私を誘惑しただろう...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...きょうは余り風がきつくて埃ひどくて顔がパリパリになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...パリパリと開いて読む...
三好十郎 「樹氷」
...しかも何がしのパリパリでさえこうだから...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...柳樽(やなぎだる)の中でもパリパリの名吟なんだ」こう云うと正木博士は得意の色を鼻の先にほのめかしながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今にもポンポンパリパリと破裂しちまいそうな南京(ナンキン)花火みてえな気もちになっちまいましてね...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...新式タービンのパリパリが...
夢野久作 「焦点を合せる」
...印材の面をパリパリと彫っていた細やかな手先をちょっとやめて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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