...それから浅草の今パノラマのある辺(あたり)に...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...羽目板へ直接(じか)にパノラマ風に天人の画を描いた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...フランス革命のパノラマ(活画)を示してくれたものはこの本であります...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...輝いていたパノラマ風の眺望である...
宇野浩二 「それからそれ」
...近視眼(きんしがん)の漢青年を利用したパノラマでしかなかったことが暴露(ばくろ)されたのだった...
海野十三 「西湖の屍人」
...小さなパノラマ館の建物の中に無限の空が広がり...
江戸川乱歩 「影男」
...明治の昔、流行した、パノラマ館、ジオラマ館、メーズ、さては数年前滅亡した、浅草の十二階などと同じ、追想的な懐かしさ、いかもので、ゴタゴタして、隅々に何かしら、ギョッとする秘密が隠されていそうな、あの不思議な魅力を、現代の東京に求めるならば、恐らくこの国技館の菊人形であろう...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...もう一度この冬のはじめの物寂しいパノラマの地理を教へて下さい...
高村光太郎 「智恵子抄」
...船が進むにつれて美しい自然と古い歴史をもった市街のパノラマが目の前に押し広げられるのである...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...パノラマ館には例によって人を呼ぶ楽隊の音面白そうなれば吾(われ)もまた例によって足を其方(そちら)へ運ぶ...
寺田寅彦 「半日ある記」
...小さなパノラマの様な景色が四時朝夕眺められる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...三味(しゃみ)の音(ね)が思わぬパノラマを余の眼前(がんぜん)に展開するにつけ...
夏目漱石 「草枕」
...あはれこの古びたパノラマ館! 幼ない日の遠き追憶のパノラマ館! かしこに時劫の昔はただよひゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...上野にパノラマ館があつた...
萩原朔太郎 「宿命」
...さうしてパノラマ館の塔の上にはぺんぺんとする小旗を掲げ圓頂塔(どうむ)や煙突の屋根をこえてさうめいに晴れた青空をみた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...キネオラマ又はパノラマ式の背景効果を狙って書いた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...人生の種々様々なる断面が覗眼鏡を透して見物する多彩なパノラマとなつて次々に展開し...
牧野信一 「早春のひところ」
...上野公園にも彰義隊激戦のパノラマが出来たが二の矢は利かず...
山本笑月 「明治世相百話」
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