...色白のふっくらとしたほお、パッチリとした、美しい目、赤いくちびる...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...睫毛(まつげ)の長いパッチリとした涼し気な眼が悧(さか)し気に今涙を含みながら瞠(みは)っている様子と言い...
橘外男 「逗子物語」
...そしてパッチリと見ひらいたまつげの長いひとみは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...メリヤスのパッチの端を無恰好(ぶかっこう)に素足の踵(かかと)まで引っ張っている高夏は...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...悧巧そうな眼をパッチリ開いて見物している顔つきは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...このへんでようやくパッチリと眼をひらく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...紺の絹パッチをニュッと二本突ン出し...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...パッチリを塗った白い手を伸して...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...箱丁(はこや)のパッチが...
久生十蘭 「魔都」
...眼元のパッチリとした...
久生十蘭 「魔都」
...眼はパッチリ視開(みひら)いている...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ランプの光に浮き出しているパッチリした美しい目が濡れていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
......
三好十郎 「捨吉」
...パッチに尻っぱしょり...
山本笑月 「明治世相百話」
...★陰惨な最後の時…………顔を蔽いつくす血の下に観念して閉じていた白い瞼をパッチリと彼女は見開いた...
夢野久作 「月蝕」
...火のように血走った両方の眼をパッチリと開きました...
夢野久作 「白髪小僧」
...眼をパッチリと開いて私を見た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...パッチリと眼瞼(まぶた)を開き...
吉川英治 「剣難女難」
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