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石川啄木 「一握の砂」
...新開地の洋食店のバルコンで廣告樂隊の奏する「煙も見えず」のマーチでも...
竹久夢二 「砂がき」
...工場の場合にはすぐ前の労働のシーンとの関係上あまりに実感的であるのにバルコンのほうではそれがあまりに見なれぬ変わった光景であるために...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...遠見の番所の附近へ新たに立てたバルコン式の台上にのぼって...
中里介山 「大菩薩峠」
...床をモザイク式に張った広間の向うの洋風のダムベル式のバルコンを通して...
中里介山 「大菩薩峠」
...それも二階の正面のバルコンに続いた四室を借り切つて...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...それからバルコンに通じる硝子(ガラス)扉も...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...バルコンまでベッドを引き出させる患者達が多かった...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...雨が屋根づたいにバルコンの上に落ちるのを聞いていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...私はバルコンからはいりながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...ときおり冷たい風がバルコンの上をなんの音も立てずに掠(かす)め過ぎた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...われわれがバルコンの上だとか...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...このへんの大概の洋館のようにバルコンがついていて...
堀辰雄 「旅の絵」
...――浴室の先に続くバルコン風の廊下に...
牧野信一 「まぼろし」
...バルコンのついた家を建てないこと...
牧野信一 「村のストア派」
...発止と跳ねて青竹の笹を鳴した……演技に亢奮されて夜のバルコンに忍び出た観客のやうに...
牧野信一 「籔のほとり」
...バルコンの次ぎに大広間が拡がっている...
横光利一 「旅愁」
...自分は宿のバルコンを掩(おほ)うた蔦紅葉(つたもみぢ)を写生する気に成つて絵の具弄(いぢり)をして居たので観に行(ゆ)かなかつたが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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