...)クラバツクは盛んな拍手の中にちよつと我々へ一礼した後...
芥川龍之介 「河童」
...今は酒の神なるバツコスとその妻なる女神アリアドネとの姿したる人を圍みて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...意外ナトコロヲ僕ニ見ラレテ彼女ハバツガ悪ソウデアッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ソレトモ流石ニバツガ悪イノデ一人デ二階ニ引ッ込ンデイルノカ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...――一金七銭 色紙二枚一金六銭 焼酎五勺一金十一銭 バツトとなでしこ一金九銭 ハガキ六枚一金三銭 草鞋一足六時のサイレンをきいてから樹明居へ出かける...
種田山頭火 「行乞記」
...電燈を消して、朝のひかりでおもむろに一服(実は一杯やりたいのだけれど、酒が悪い、バツが悪い、等々!)...
種田山頭火 「旅日記」
...少し訪問のバツが悪かったな...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹はバツを合わせるだけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...舳の灯の青い光や赤い光が長い影を波の上に引つ張つてさうしてバツサ/\と水を掻き分けながら...
長塚節 「利根川の一夜」
...それに此塀と來た日にや、まさか人間は潜られないが、バツタ、カマキリ、蝶々、蜻蛉(とんぼ)は潜り放題だ」全くその通りでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いゝ加減に宥(なだ)めて歸して――後を跟(つ)けてバツサリやつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枝折戸の方から飛んで來る彌之助さんとバツタリ顏が逢ひました」お鐵はなか/\の達辯で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...リヤカー一台に荷を纏め彼はボストンバツグ一つで中野を脱出することができた...
原民喜 「火の踵」
...」と云ひながらアウエルバツハの酒場で不良学生が「毒を呑んだ鼠」の歌を唄ふところが僕の不断に愛読する「フアウスト」の中にあつて...
牧野信一 「僕の運動」
...ワツサリ・バツサリ...
槇本楠郎 「きんまくわ」
...バツクの巾(きれ)...
三島霜川 「平民の娘」
...今年は全国的旱バツで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...時にはバツの悪い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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