...尚その命令書には『追(おっ)テ後日(ごじつ)何等カノ命令アルマデハ本件ニ関シ総指揮官部へ報告ニ及バズ』と但書(ただしがき)を書くから...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...そんなことズバズバいわれちゃ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...及バズナガラ出来ルダケノ事ハスル積リデスカラ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「此術ハ一金ヲ他金上ニ沈着セシムル者ニシテ金銀銅鐵石木ヲ撰バズ新古ニ拘ラズ其上ニ彫刻スル所ノ者ニ銅ヲ着カシメコレヲ剥ギテ其形ヲ取リ以テ其數ヲ増ス次圖ハ其製式ナリ」とあつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「此術ハ一金ヲ他金上ニ沈着セシムル者ニシテ金銀銅鐵石木ヲエラバズ――ソノ上ニ彫刻スル所ノ者ニ銅ヲ着カシメコレヲ剥キテ其形ヲ取リ――」と...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...右の四十男がズバズバと...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここにその淫乱後家の情事をズバズバとすっぱぬいているこの四十男も...
中里介山 「大菩薩峠」
...思ったところをズバズバ言うからね...
中里介山 「大菩薩峠」
...「姉ニ云ウニハ、段々、兄弟ガ御深切ハ有難ウゴザイマスガ(これが有難くなくてなるものか)今度ハ燈心デデモオコシラエナサレバイイニ、ナゼトイウニ、私モ今度入ルト、最早、出スト免(ゆる)シテモ出ハシマセヌ、ソノ訳ハ、此節ハ先ズ本所デ男ダテノヨウニナッテキマシテ、世間モ広シ、私ヲ知ラヌ者ハ人ガ馬鹿ニスルヨウニナリマシタカラ、コノ如クニナルト最早、世ノ中ヘハ面(かお)ヲ出スコトハ出来マセヌカラ、断食シテ一日モ早ク死ニマス、斯様(かよう)ダロウト思ッタ故、妻ヘモアトノコトヲワザワザ云イ含メテ来マシタ、思召次第(おぼしめししだい)ニナリマショウ、精一郎サン、大小ヲ渡シマスト云ッテ渡シタラ、姉ガ此上ハ改心シロトイウカラ、オレガ、此上改心ハ出来マセヌ、気ガ違イハセヌトイッタラ、精一ガ、御尤(ごもっと)モダガ御身ノ上ヲ慎シメト云ウカラ、慎ミ様モナイ、最早親父ガ死ンダカラ、頼ミモナイカラ、心願モ疾(と)ウヨリ止メタ故、セメテシタイ程ノコトヲシテ死ノウト思ウタ故ニ、兄ヘ世話ヲカケテ気ノ毒ダカラ、今ヨリ直グニココニ居リマショウト居タガ、精一郎ガ云ウニハ、必ズオマエハ食ヲ断ッテ死ヌダロウト思ッタ故、種々親父ガ機嫌ヲ見合ワセテ居タガ、聞入レヌ故、コウナッタトテ案ジテクレルカラ、何デモ兄ノ心ノ休マルガ肝要ダカラ、オリヘハイルガオレハヨカロウト思ッタ、先達テカラ友達ガ、ウスウス内通モシテクレタ故、疾ウヨリ覚悟ヲシテ居タカラ、一向ニ驚カヌトイッタラ、何シロ先ズ一度御宅ヘ御帰リナサレテ、妻トモ相談シロトイウカラ、ソレニハ及バズ、先ニイウ通リ何モウチノコトハ気ニカカルコトハナイ、息子ハ十六ダカラ、オレハ隠居ヲシテ早ク死ンダガマシダ、長イキヲスルト息子ガ困ルカラ、息子ノコトハ何分頼ムトイッタラ、ソノウチニ姉ガ来テ、一先ズウチヘ帰レトイウカラ、ソレカラ家ヘ戻ッタラ、夜五ツ時分迄、呼ビニ来ルカト待ッテ居タガ、一向沙汰(さた)ガナイカラ、ソノ晩ハ吉原ヘ行ッタ、翌日帰ッタ」呆(あき)れたもんだ――熊の檻へはいらずに、その足で吉原通いとは、かなりの代物(しろもの)だ!「ソレカラ兄ヘ只ハ済マヌカラ、書附ヲ出セト云ウカラ、ソレモシナカッタ、姉ガイロイロ心配ヲシテ、諸寺諸山ヘ祈祷ナド頼ンダトイウコトヲ聞イタカラ、翌年春、挨拶安心ノタメ隠居シタガ、三十七ノ歳ダ」三十七にもなるどうらくおやじを檻には入れそこなったが、隠居ということで、兄貴たちもまず安心の体(てい)...
中里介山 「大菩薩峠」
...吉原の改革はズバズバと行われた...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...あのアバズレ共が今になって何れ程私から新しい世界を見せられ...
松永延造 「職工と微笑」
...バズーカ砲、F86F、ミグ15型...
山川方夫 「その一年」
...「日比谷のコートです……しかし何か御用ですか」「ウン……チョット来てもらいたい事があったからね」「僕にですか」「ウン……大した用じゃないと思うが……」「そうじゃないでしょう……何か僕に嫌疑をかけているのでしょう」……平生の通りズバズバ遣(や)るに限る……と予(かね)てから覚悟していた決心が...
夢野久作 「冗談に殺す」
...ずいぶんズバズバ物を仰っしゃるみかどだ...
吉川英治 「私本太平記」
...一々参府(サンプ)ニ及バズ...
吉川英治 「私本太平記」
...女ノ隔テニ及バズ...
吉川英治 「新書太閤記」
...コノ由ヲ告ゲ申サルルニモ及バズ...
吉川英治 「新書太閤記」
...忙裏 山我(ワレ)ヲ看(ミ)ル閑中 我山ヲ看ル相看(アヒミ)レド相似ルニアラズ忙ハ総(スベ)テ閑ニ及バズという戴文公(たいぶんこう)の詩であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索