...「ハゼ合点のゆかぬ...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...お寺に泊ったよ」加納はひらひらとひねハゼを釣上げ...
梅崎春生 「狂い凧」
...発作を時々起していたね」ひねハゼを器用に裂いて...
梅崎春生 「狂い凧」
...ハゼなどの雑魚(ざこ)が来ていた...
梅崎春生 「魚の餌」
...「お客さまと来たのよ」ヨコビラ(足袋)のコハゼをゆるめながら...
高見順 「いやな感じ」
...ダボハゼが二匹釣れたってにこにこしてるなんて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...ひどく肉がハゼて居るが」八五郎がそんな事に氣が付いたのはさすがでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ダボハゼのやうな年明きを待つ氣になるぢやありませんか」「情けねえ野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷跡の肉のハゼるもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は銀の小ハゼをはづしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いちめんに石ハゼが出ているのも面白い...
久生十蘭 「春の山」
...ハジはハゼの古言であるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そして右の採蝋樹はよろしくリュウキュウハゼ一名ロウノキ一名トウロウと呼ばねばならないものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ハニシがハゼとなった...
牧野富太郎 「植物記」
...黄櫨という一つの植物の片方だからハゼではない...
牧野富太郎 「植物記」
...トーハゼ(唐櫨)池...
正岡子規 「病牀六尺」
...北条の田町(たまち)という所に住んでいたころのことであるが、朝早く町のはずれから東の方、玉野付近を眺めやっていると、何一つ遮るものなく、地平から朝日の昇るのが望まれたものであったし、辻川の三木拙二翁の家の裏手の丘も、ナツハゼという、夏に赤い葉を茂らす木々が目に入るだけであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...ぱちぱちと火のハゼる音がするのだった...
吉川英治 「親鸞」
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