...その関係から築地と新橋にほど近い「煉瓦」は自然と他の場所よりもハイカラな所となったのでありましょう...
淡島寒月 「銀座は昔からハイカラな所」
...二十五六のハイカラな調劑助手に強請(ねだ)つて...
石川啄木 「病院の窓」
...中には今よりもハイカラな風をして...
内田魯庵 「四十年前」
...当時としては飛び切りハイカラな...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...ハイカラなようでもだんだん子供の時の趣味が復活して来るものと見えまして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...名前は忘れたが東京の何とか云う凄(すご)いハイカラな気障(きざ)な奥さん―――亜米利加(アメリカ)帰りの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...丸顔の色の白い田舎(いなか)にはめずらしいハイカラな子で...
田山花袋 「田舎教師」
...例えばドライヴの途上に出て来るハイカラな杣(そま)や杭打(くいう)ちの夫婦のスケッチなどがそれである...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...西洋蝋燭(ろうそく)がばね仕掛(じかけ)で管の中からせり上がって来る当時ではハイカラな燭台を使うこともあったが...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...二十世紀のハイカラなお化かな...
豊島与志雄 「足」
...訳の分らないハイカラなものを拵える...
豊島与志雄 「女客一週間」
...今の女学生のようにハイカラな教育もないからとうてい気にもいるまいが...
夏目漱石 「虞美人草」
...あれがハイカラならとくにエラクなつて居る...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...千代子というハイカラな有毒の材料が与えられたのを憐(あわ)れに眺(なが)めた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...しまいに或唐物屋(とうぶつや)の店先に飾ってあるハイカラな襟飾(ネクタイ)を見た時に...
夏目漱石 「明暗」
...このへんではハイカラなものよりも田舎田舎したものの方がいいのです...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ハイカラな意匠の状差しなどが...
三好達治 「オルゴール」
...況(いわ)んや持って生れた魂とか根性とかいうもの――ハイカラな言葉で云えば...
夢野久作 「鼻の表現」
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