...その関係から築地と新橋にほど近い「煉瓦」は自然と他の場所よりもハイカラな所となったのでありましょう...
淡島寒月 「銀座は昔からハイカラな所」
...また自分のハイカラな姿をうらやませたりしたかつたのだらうが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ジュール・ベルネの科学小説が所謂新文芸として当時の最もハイカラなる読者に款待やされていた...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...当時としては飛び切りハイカラな...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...ハイカラなようでもだんだん子供の時の趣味が復活して来るものと見えまして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...えこひいき―――そう云って悪ければ先入主とでも云いましょうか? つまり彼等は西洋人臭い、ハイカラな、可愛(かわい)らしい顔だちの少年や少女を見ると、一も二もなくその児を悧巧(りこう)だと云う風に感ずる...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ハイカラな学校に入れて...
田山花袋 「蒲団」
...土人の女がハイカラな洋装をしてカトリックの教会からゾロゾロ出て来るのに会った...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...ハイカラな若い技師たちは...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...ハイカラな大きい束髪に結って...
豊島与志雄 「香奠」
...お召ずくめの隆とした服装のハイカラな若い婦人ですが...
豊島与志雄 「舞踏病」
...どちらかといえば非常なハイカラな...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは当時ハイカラな夫人がマンドリンを抱えているような...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...ハイカラな縞(しま)の外套(ぐわいたう)を着て...
林芙美子 「浮雲」
...ハイカラな容子をした人で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...又なかなかハイカラな趣味の持主でもあつて...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...例のハイカラな外人部落とが...
堀辰雄 「晩夏」
...軒並のハイカラな飾窓の硝子(ガラス)に...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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