...奥から貞雄がノコノコ出て来て云った...
海野十三 「三人の双生児」
...彼はその砂風呂のある別館の方へ手拭片手にノコノコと歩いていった...
海野十三 「蠅男」
...「君モ手ヲ貸シテクレタマエ」ト云ウト安心シテノコノコハイッテ来タ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ノコノコと出て参りましたのは――そこへ出て参りました道庵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めてノコノコと人里へ出て来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...ノコノコとその招聘(しょうへい)に応じて...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...あの暗室へ私等(わたしら)と一緒にノコノコ降りて行く筈もありません...
野村胡堂 「古銭の謎」
...ノコノコやって来た清次郎を平次とガラッ八と二人で取って押えるのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...朝の表門をノコノコと出られる道理はない」「…………」あまりの明察に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ノコノコ出かけるわけには行かないから女の方が通つたことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰も見てはゐないから丸吉はノコノコ物干臺に這ひ上がつて主人を殺して下りたでせうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別れてまでノコノコと女のそばへ来るなんて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...もしその予備せられてある芽がことごとく萌出したなら無数の筍がノコノコノコノコと出る訳だ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そうしてノコノコ高座へと上がっていった...
正岡容 「寄席」
...おそろしくって!仙太 お前がこんな所にノコノコ来るからして酔興だぞ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...イクサだよ! だのに當の君たちがノコノコ歸つちまつたりしてたら...
三好十郎 「肌の匂い」
...青年はノコノコ上って来た...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...早くもその日の夕方にノコノコと私の自宅へ遣って来た...
夢野久作 「少女地獄」
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