...「あの朝倉のどこが気に入った?」「ああいうのをニヒルと言うのかな」「あれはフウテンだ」子分の悪口はいけないね...
高見順 「いやな感じ」
...心の底まで透明になってしまって、崇高なニヒル、とでもいったような工合いになった...
太宰治 「女生徒」
...遊民の虚無(ニヒル)...
太宰治 「東京八景」
...虚無(ニヒル)をさえ打ちこわしてしまうのです...
太宰治 「トカトントン」
...どんなにひどいニヒルにでも...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...「今月ハ何ダネ」「チャプリンノ『独裁者』」一ト足先ニヒルマンガ走リ出シテ消エテ行ッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...天衣ヲ風ニヒルガエシタ颯子ノ石像ノ下ニ永久ニ眠ルコトガ出来ル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...酒は或る場合には謂わばニヒルなもので...
豊島与志雄 「自由人」
...ニヒルの世界は道いまだ遠し...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...魯迅の小説が描いた男はニヒルでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...戦争自体がニヒルだからだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そして戦後追いつめて来ているニヒルは...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ニヒルは彼等のカカトにくっついていた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そのデスペレイトとニヒルを具体化して...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「日本製」似而非ニヒルの中にイカリをおろしはじめたようだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そこから生まれて来たニヒルも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...勿論ニヒルとも違う...
三好十郎 「好日」
...ニヒル(虚無)な分裂症などを起こして...
吉川英治 「随筆 新平家」
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