...ところで其処(そこ)へニヒルが頭を出す...
高村光太郎 「永遠の感覚」
...ニヒルだのを高尚なことみたいに言っている人は...
太宰治 「花燭」
...心の底まで透明になってしまって、崇高なニヒル、とでもいったような工合いになった...
太宰治 「女生徒」
...ニヒルと、食慾(しょくよく)と、何か関係があるらしい...
太宰治 「正義と微笑」
...遊民の虚無(ニヒル)...
太宰治 「東京八景」
...虚無(ニヒル)などと簡単に片づけられそうもないんです...
太宰治 「トカトントン」
...「今月ハ何ダネ」「チャプリンノ『独裁者』」一ト足先ニヒルマンガ走リ出シテ消エテ行ッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...最悪のニヒルとさえ思います...
豊島与志雄 「自由人」
...酒は或る場合には謂わばニヒルなもので...
豊島与志雄 「自由人」
...虚無(ニヒル)の向うに何があるかという幼稚な議論をしたことがあったな...
久生十蘭 「金狼」
...ニヒルなものを支那の血の流れというようにみているところがあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ニヒルなものと闘うというプラスが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ニヒルの方へ追いつめる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ニヒルは彼等のカカトにくっついていた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そのデスペレイトとニヒルを具体化して...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ニヒルにも耐え得ない作家は...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「日本製」似而非ニヒルの中にイカリをおろしはじめたようだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ニヒルは骨がらみになって来るのだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
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