...自分の後ろまでふところ手をして送つて來た女の耳たぶの下に在るニキビのかたまりが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私の顔のひとつひとつのニキビが...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...小山とも見えるニキビの先端が...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
......
榎南謙一 「無念女工」
...色事師で――ニキビが少し眼立つが...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...中学時代に私の棒組(ぼうぐみ)に野球に凝って落第ばかりしているニキビ野郎があって...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...満面に出来たニキビの頭が...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...また自分のニキビ顔を気にして...
豊島与志雄 「電車停留場」
...あの味噌摺用人の伜の平山平三郎といふニキビの化物――お紋を追ひ廻して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ニキビだらけでノツポで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところで外に氣の付いたことはないのか」「ニキビの化け物彌八郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顎(あご)のニキビをひねくっているポン君...
久生十蘭 「キャラコさん」
...当時ニキビ青年であつた自分の胸を突いたに違ひない...
牧野信一 「松竹座を見て(延若のこと)」
...それでも時には、書籍問屋の発送荷造人になつたり、煖房屋になつたり、お灸屋になつたり、汲取屋にもなつてしまつたり、あるひは、隅田川で、ダルマ船の船頭さんの助手みたいになつて、鉄屑の運搬を手伝ひながら水上で暮したり、または、ニキビ、ソバカスの薬の通信販売などの職を転々とした...
山之口貘 「自伝」
...細長いダンヒルのパイプに鼻の横のパラパラしたニキビが...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...ニキビだらけの運転手に五円札を二枚握らした...
夢野久作 「暗黒公使」
...周馬はニキビを押しながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...秘帖をさらって逃げたニキビ侍! きゃつを捕えて思いしるほど懲(こ)らしめてくれねば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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