...一七六二年一月十九日すなわち大王悲境のドン底に於て露女王の死を報じて来た...
石原莞爾 「戦争史大観」
...青年時代には物質的にドン底生活を強ゐられるに到って...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...そこには大江山捜査課長の自信をドン底へつき落とすようなパチノ墓地(ぼち)の惨劇(さんげき)が控えていたのであった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...貧窮のドン底で仕事を続けていたと聞いている...
戸坂潤 「社会時評」
...世の中にはこれほどドン底に落ちこんだ貧乏があるでしょうか...
野村胡堂 「眠り人形」
...姉が寂しい気持ちのドン底にいた時に...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...腹のドン底から自戒し自粛して...
三好十郎 「俳優への手紙」
...安値のドン底からやや浮き上り...
山本笑月 「明治世相百話」
...地獄のドン底まで突き落すに足る大発見と思って...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...そうした人類の趣味の退化? 動物化? 低級化? を一層深いドン底へと陥るべく役立ちつつ今日に及んで来ている状態は...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...純情をドン底まで戦慄させ...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...それは腸(はらわた)のドン底から絞り出る戦慄を含んだカスレ声であった...
夢野久作 「戦場」
...J・I・Cの秘密をドン底まで叩き上げないではおかないぞ...
夢野久作 「暗黒公使」
...そのドン底に恐れ藻掻(もが)いている昆虫のような人間性――在るか無いかわからない良心を絶大の恐怖に暴露して行く...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...ドン底から引っくり返されてしまったのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...呉一郎の全身の細胞の意識のドン底に潜み伝わっていた心理遺伝……先祖の呉青秀以下の代々によって繰返し繰返し味い直されて来た変態性慾と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...奥のドン底に一つの秘密室を作って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...源吉は、絶望のドン底に、果てもなく墜落して行った...
蘭郁二郎 「鉄路」
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