...この患者は日常生活では洋服を着、靴をはいているが、いざ山へ入るとなると、草鞋(わらじ)、脚絆(きゃはん)、股引(ももひき)、ドンブリ、半纏(はんてん)、向う鉢巻で、ルックサックの代りに山伏が使用するような物を背負い、山頂快晴ならば日の丸の鉄扇を振って快を叫び、霧がまいて来ると梅干をしゃぶり、いよいよ路に迷うと鰹節を囓り糒(ほしい)を噛む...
石川欣一 「可愛い山」
...おらあ、ミツマメと、シルコと、肉ドンブリが、腹がやぶけるほど、食ってみたかったんだよ...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...あの腹掛のドンブリに...
太宰治 「おしゃれ童子」
...あっと思うまもなくざくざく切ってしまって汚いドンブリに山盛りにして...
太宰治 「グッド・バイ」
...あの腹掛のドンブリに...
太宰治 「津軽」
...皿八がドンブリを叩き...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一度ドンブリやらかす気にはなるめえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大盃に擬した抱へる程のドンブリ鉢に何か好ましくない木の香りのする見たいな熱湯の酒をなみ/\と盛つたのを順次に手渡して一口宛ガヴリと呑んでは...
牧野信一 「舞踏会余話」
...腹掛のドンブリには大きな棕梠(しゆろ)の塗ブラシを突立て...
眞山青果 「茗荷畠」
...前通には皿や鉢や土瓶やドンブリや...
三島霜川 「昔の女」
...川ん中にでもドンブリこいたら...
三好十郎 「鈴が通る」
...ドンブリコ ト...
村山籌子 「ミミヅクサン」
...チュウドンブリという昔話を一つ載せて置いたが...
柳田国男 「海上の道」
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