...むこうの大テントの中には、あかあかと電灯がついて、バンドの音が、はなやかに聞こえてきます...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...すりきれたレコードの音を聞いているようです...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...レコードの音に妨げられてはっきりとは聞き取れなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...騒々しいジャズ・バンドの音を聞きながら梯子段(はしごだん)を上って行くと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...うんと低いドの音を出したんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...蓄音機の針をレコードの音溝(おんこう)の損所に追い込んでガーガーと週期的な不快な音を立てさせたり...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その後大学生時代に神戸(こうべ)と郷里との間を往復する汽船の中でいつも粗悪な平円盤レコードの音に悩まされた印象がかなり強く残っている...
寺田寅彦 「蓄音機」
...忘れずに少時このレコードの音に耳を傾けてもらいたい...
寺田寅彦 「蓄音機」
...早くもその裏町に巣喰(すく)ったカフエの灯影(ほかげ)やレコオドの音が流れていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...レコオドの音が朗らかに聞こえ...
徳田秋声 「縮図」
...彼等の極端なるジャズバンドの音楽でさえ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...店の片隅のレコードの音...
原民喜 「鎮魂歌」
...店の片隅(かたすみ)のレコードの音...
原民喜 「鎮魂歌」
...レコードの音と混つて女たちの笑声まで聴えて来るのであつた...
北條民雄 「青年」
...優に愛しいこのフェアリーランドの音情は...
三好達治 「測量船拾遺」
...扉が閉じられると間もなくレコードの音(ね)が止んだ...
夢野久作 「少女地獄」
...セコンドの音も何も聞えないままに今の時間……七時四十二分を示しているところを見ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そのレコードの音(おん)を耳に当てがうと不思議なほどハッキリと記憶する...
夢野久作 「人間レコード」
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