...トントン拍子に一方の旗頭(はたがしら)と成済(なりす)ましてしまった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...如何に天才でも非凡人でもこう易々(やすやす)とトントン拍子に成上ると勢い矜驕(きょうきょう)となり有頂天(うちょうてん)となるは人間の免かるべからざる弱点である...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...二人の話はトントン拍子に進んで行った...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...それでトントン拍子に教育総監部総監から今度は陸軍大臣だ」テキヤの丸万は衣裳が改まっただけではなく...
高見順 「いやな感じ」
...卒業後もトントン拍子に何かと都合よく行ったらしく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...運の向いて来る時にはトントン拍子に向って来るものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう順序があまりトントン拍子に運び過ぎてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのことをトントン拍子に進行せしめたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...蔵へ行き度い願い話は思いの外トントン拍子に進みました...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...話はトントン拍子に運んでしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...話はトントン拍子に進み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...トントン拍子に片付いてしまいそうに思われましたが...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...あとはトントン拍子に筋が運ぶ...
久生十蘭 「金狼」
...もうこれから後はトントン拍子に...
正岡容 「我が圓朝研究」
...トントン拍子に金馬君は旭日昇天の人気者になった(重松の善達もこのニットーの節調が一番哀しく美しいのに...
正岡容 「わが寄席青春録」
...さういふ異例の出来事もただ水の低きに就くやうに自然にトントン拍子に運ばれたことかと思はれる...
三好達治 「オルゴール」
...ここまではトントン拍子に事が運んだが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...秀吉のやうにトントン拍子に行く場合と...
吉川英治 「折々の記」
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