...亞鉛板(トタンいた)が吹(ふ)つ飛(と)んで...
泉鏡太郎 「十六夜」
...名を若く呼んだトタンに...
泉鏡花 「婦系図」
...トタンに次の書斎で...
泉鏡花 「婦系図」
...左の方はトタン塀になつて...
田中貢太郎 「青い紐」
...トタン屋根の上にのしかゝつて來る...
田畑修一郎 「南方」
...明治大学前に黒焦の死体がころがっていて一枚の焼けたトタン板が被せてあった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...トタン廂を踏みしめる足音は重く...
外村繁 「日を愛しむ」
...焼けトタンらしい古鉄板と...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...虫の巣のような焼けトタンで片庇をこしらえた...
野村胡堂 「九つの鍵」
...義足と言ってもトタン板の筒っぽで...
北條民雄 「いのちの初夜」
...ワイ/\といふ声がするので窓から首を出して眺めると眼下の雑貸屋のトタン屋根にダルマ凧がおちたのだ...
牧野信一 「五月のはじめ」
...そこは寺でも何でもないトタン屋根の大作事場で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...持ったトタンに党をやめたりサボったりする作家や...
三好十郎 「恐怖の季節」
...実あこんだ敏子さまを見たトタンに俺あハッとしてな...
三好十郎 「樹氷」
...トタンに汚ない話で失礼...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...なるほど毛唐(けとう)が抱いてみたがる筈だ……と思っているトタンに...
夢野久作 「難船小僧」
...と思うトタンに胸がドキンドキンとする...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...私は石狩本流の絶壁から墜落したトタンに...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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