...出來るだけデリケートな手を觸れて貰ひたかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...近松でも西鶴でも内的概念よりはヨリ多くデリケートな文章味を鑑賞して...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...非常にデリケートな物理の実験をやって敏感なねじをいじってはめがねをのぞいている学者と全く兄弟分のような気がしておもしろくなって来た...
寺田寅彦 「自画像」
...何かデリケートで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それは子が親に対する微妙(デリケート)な謙譲である...
豊島与志雄 「過渡人」
...これは非常にデリケートな問題だが...
豊島与志雄 「好人物」
...デリケートな気持が...
豊島与志雄 「常識」
...娘の繊弱(デリケート)な神経を圧迫します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...怖(こは)いんですもの」十八娘のデリケートな神經は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よりデリケートのリズムがある...
萩原朔太郎 「青猫」
...デリケートな注意をせねばならない...
萩原朔太郎 「猫町」
...動かさずに経過を見ているほかないのです」軍医長はデリケートな言いまわしをしているが...
久生十蘭 「だいこん」
...極めてデリケートな或る神秘的のヒントを受けるので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...孕(はら)み女の腹を裂かせてニッコリと笑った支那の古王妃の気持ち――それを近代式にデリケートにした気持ちを味わいつつ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...頭が素敵にデリケートで学問が出来過ぎたり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それ程さようにデリケートな...
夢野久作 「鼻の表現」
...文化的爛熟期に入った列国代表者のデリケートな鼻の表現の間を...
夢野久作 「鼻の表現」
...非常にデリケートな考證が...
吉川英治 「折々の記」
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