...故人の肖像のデッサンとして頗(すこぶ)る不十分であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「白樺」の連中がデュラアのデッサンのもの凄いのに感心して...
高村光太郎 「回想録」
...裸婦や花のデッサンをちらちら見せた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...デッサンの練習をしている事もあったのです...
太宰治 「人間失格」
...同時に普通の意味でのデッサンの誤謬(ごびゅう)や...
寺田寅彦 「自画像」
...もし出来るとしたらミケランジェロのデッサンの上に色彩を施すことも完全な絵画の創作となるだろうが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...達筆にかかれた青文字が微妙なデッサンに見えた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...デッサンとか遠近法とか解剖学とか影の描き方といった...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...まずいデッサンの幾枚かが...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は揺さぶってみてるわけです」「何とまあ! 彼は実に見事にデッサンするね」絵描きが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...デッサンのたしかな戦争画の細部を見ているようで...
久生十蘭 「蝶の絵」
...そして私にはあなたもあなたのデッサンや繪について語りながら...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...それ等のデッサンや繪は價値があるやうに思へる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...それが私の見たいと思っている野薔薇の木のほんのデッサンでしかないように見やりながら...
堀辰雄 「美しい村」
...楡の木ごしに向うの雑木林の上にひらめく無気味なデッサンを...
堀辰雄 「菜穂子」
...クロッキーはデッサンではない...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...デッサンだけは今からみっしりやっておこうというの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...デッサンの確かさは紫式部も到底彼女に及ばない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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