...故人の肖像のデッサンとして頗(すこぶ)る不十分であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...本篇はただ僅(わず)かに故人の一生の輪廓を彷彿(ほうふつ)せしむるためのデッサンたるに過ぎないのである...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「白樺」の連中がデュラアのデッサンのもの凄いのに感心して...
高村光太郎 「回想録」
...画家のいわゆるデッサンが正しいとか正しくないとかというものも...
寺田寅彦 「観点と距離」
...偉い画家だとは思うけれどどこかデッサンの狂いがあるらしいと...
豊島与志雄 「好意」
...その顏はコクトオの描いた「わが手の蒼穹(おほぞら)はなんぢを守らん」と云ふ文句のあるデッサンに似てするどく痩せてゐる...
堀辰雄 「(アンデルゼンの「即興詩人」)」
...楡の木ごしに向うの雑木林の上にひらめく無気味なデッサンを...
堀辰雄 「菜穂子」
...本文の間にところどころ插んである小さなデッサンを眺めながら...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...こういうデッサンを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...デッサンだけは今からみっしりやっておこうというの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...片手を自然もう一方の肘掛にのせてくつろいでいる構図のデッサンですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日頃ごひいきのドガの踊子のデッサンと額ぶちを買い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...コツコツと写生をしデッサンをしてタブロウをつついて描いた絵のことだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それはデッサンやクロッキイやスケッチにかぎられた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...つまりデッサンやクロッキイを描いてさえおれば彼は或る種の画家であり...
三好十郎 「恐怖の季節」
...三)池部鈞にデッサンを見せに行った...
山本周五郎 「青べか日記」
...父健吉画伯がデッサンしかけた清盛の顔をそばから見て...
吉川英治 「随筆 新平家」
...デッサンが狂っていない...
和辻哲郎 「院展遠望」
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