...いきなり繰り戸をあけてデッキに出た...
有島武郎 「或る女」
...玻璃窓の外側の危な気なデッキに立って...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...しばらく一等車のデッキに佇(たたず)んでいた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...Bデッキの上まで来るとあなたは腕をあげ脚(あし)を思い切り蹴上(けあ)げている...
田中英光 「オリンポスの果実」
...デッキ・ゴルフや...
田中英光 「オリンポスの果実」
...それが頂辺(てっぺん)のデッキから...
田中英光 「オリンポスの果実」
...デッキには、ハッチの上を通るように、ライフライン(命綱)が張られた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...いつデッキを通ろうと試みても...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そして、彼は、デッキを通って、チーフメーツの室の付近へ行って、藤原の交渉を聞こうと試みた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...火夫たちもデッキへ出て...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...デッキには新聞紙を敷いて三四人も寝ていた...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...赤熱しない許りに焼けた、鉄デッキと、直ぐ側で熔鉱炉の蓋でも明けられたような、太陽の直射とに、「又当てられた」んだろうと、仲間の者は思った...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...船尾のデッキから海面を見下しながら...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...外国船の生活は、一人で孤独を楽しむようなことは絶対に許さない、念入りな仕組みになっているもので、九時の朝食にひきつづいて十一時のビーフ・ティ、一時の昼食、三時のアイスクリーム、五時のお茶、七時のアペリチフ、八時の正餐、十時のディジェスチフと、一日に二十四品目もおしつけられるのに、酒場の交際、ポォカァ、デッキゴルフ、カクテル・パァティ、日曜日の弥撒(みさ)、ティ・ダンス、サパァ・ダンス、運動競技、福引と、手を代え品をかえ、出席しないと、事務長から催促の電話がくる...
久生十蘭 「予言」
...短艇甲板(ボウト・デッキ)で庫布(カヴア)を修繕したり甲板積みに針金(ライン)を掛けたりするのにも手伝わなければならなかった...
牧逸馬 「上海された男」
...嘘だと思われるならば甲板(デッキ)へ上って...
夢野久作 「焦点を合せる」
...デッキを駈けまわる足音が時々きこえて来る...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...私は午後九時頃に及んで荷揚場から黒奴に案内されてデッキに昇っていった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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