...彼等はデカダンスの古沼に身を沈めながら...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...人はデカダンスに落ちいる事はありません...
太宰治 「新ハムレット」
...そうして彼はデカダンスのような熱情に煽(あお)られて...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...不思議なデカダンスの交響楽で匂わせている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...僕は気質的にデカダンスを傾向した人間である...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...*61デカダンスへの悼歌(とうか)...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そして我々の周圍には恐るべき誇張とデカダンスとの作品が積み重ねられてゐる...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...デカダンスは情念の特殊な習慣である...
三木清 「人生論ノート」
...技術的になるところからデカダンスが生ずる...
三木清 「人生論ノート」
...流行には同じやうなデカダンスがないであらう...
三木清 「人生論ノート」
...そのことはいかに習慣がデカダンスに陥り易(やす)いかを示すものである...
三木清 「人生論ノート」
...このデカダンスから人類を救ひ出すものは唯プロレタリアの暴力の行使による究極的なるカタストロフしかない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...というようなデカダンス文学が生れた...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...いまのデカダンスな空気は若い人の一部に...
宮本百合子 「悔なき青春を」
...一皮はげばデカダンスかと思い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「人間に還れ」という文学上の表現が或種の作家にとってはデカダンスからの救いである(これはしかし広汎ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...情感的デカダンスが荷風であるとすれば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すべての装飾がデカダンスを思わせるほどあくどく...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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