...と云はざるを得ないね…………デカダンスの秋…………気取つたことを云ふなよ…………僕はそんなことがあるなんて信じられません...
芥川多加志 「四人」
...たといデカダンスの詩人だったとしても...
芥川龍之介 「本所両国」
...「それは僕だってデカダンスの徒と言えるだろう...
梅崎春生 「風宴」
...谷崎氏の作品をば靡爛の極致に達したデカダンスの芸術の好適例と見做すのである...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...デカダンス派の父なるボードレールが...
永井荷風 「夜あるき」
...全く疲勞の椅子に身を投げ出したデカダンスの悲哀(意志を否定した虚無の悲哀)であることに...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...異常性格者的なデカダンスがあるために外ならない...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...技術的になるところからデカダンスが生ずる...
三木清 「人生論ノート」
...すべての習慣には何等かデカダンスの臭が感じられないであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...そのことはいかに習慣がデカダンスに陷り易いかを示すものである...
三木清 「人生論ノート」
...いずれもディレッタンティズムの落ちてゆく教養のデカダンスである...
三木清 「人生論ノート」
...デカダンスとは反対のものである...
三木清 「人生論ノート」
...バーや女給やデカダンスの中では毅然たるものが発生しにくいし他に生活はないし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...春水はくだらなくてデカダンスであったにしろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一方において唯美主義やデカダンスが生れ...
三好十郎 「ゴッホについて」
...殺風景でデカダンス...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...弘仁期には天平時代末期のデカダンスへの反動がある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...すべての装飾がデカダンスを思わせるほどあくどく...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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