...そのとき彼はミチミのストッキングに小さい丸い破れ穴がポツンと明いていてそこから...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...間もなくラジオの演芸放送がプツンと切れ...
海野十三 「空襲警報」
...そこにポツンポツンと三味を弾いて...
海野十三 「深夜の市長」
...ただ大きなトランクだけがポツンと置き放されてあった...
海野十三 「蠅男」
...電話はプツンときれました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...「そりゃねエ」ポツンと言って口を噤(つぐ)むのに...
高見順 「如何なる星の下に」
...ツンツンと鋭く聞えてくるのも...
高見順 「いやな感じ」
...ツンと俺の眼を刺す光を俺は見た...
高見順 「いやな感じ」
...―――「徳若(とくわか)に御万歳(ごまんざい)と、御代(みよ)も栄えまします、ツンテントン、愛敬(あいきょう)ありける新玉(あらたま)の、………」妙子はそれに乗りながら、立ち上って、身振をし始めたが、「待って待って、中姉ちゃん」と、自分の部屋へ走って行って、手早く洋服を着物に着換えて、舞扇を持って戻って来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子はその時分も舞を習わせられていて、正月にはよく母や姉の三味線で、この「万歳」を舞ったものなので、「正月三日、寅(とら)の一天(いってん)に、ツンテン、まします若夷(わかえびす)、………」と、可愛い右の人差指を真っ直ぐに立てて天を指(ゆびさ)した頑是(がんぜ)ない姿なども、つい昨日のことのようにはっきりと眼に残っているのに、自分の前で今舞扇をかざしているこの妹がその人なのか、(―――そして、この妹も上の妹も、まだ二人ながら「娘(とう)ちゃん」でいる有様を、両親達は草葉の蔭からどのように眺(なが)めておいでか)と思うと、幸子は妙にたまらなくなって涙が一杯浮かんで来たが、「こいさん、お正月はいつ帰って来る」と、強いてその涙を隠そうともしないで云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ふたたび僕の頭をコツンと叩いた...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...ポツンと間があく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...夕方宿でポツンとしてたが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お空のひかり、おてんとさまは、カンカンカン、月のあかりは、ツンツンツン、ほしのひかりの、ピッカリコ...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...ツンともカンともまるっきし通じねえと言うのは...
三好十郎 「樹氷」
...遠江(とおとうみ)国においてはツントイツツブニシュマケタというとある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...もう一つコロコロ転がって来て二つコツンと衝突しました...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...ツンと横を向きました...
吉川英治 「江戸三国志」
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