...――其水天髣髴の邊にポッチリと黒く浮いてるのは...
石川啄木 「漂泊」
...指の中でパチリと鳴る...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...ガチリと釣ランプを捻(ひね)って離して...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...又(また)……カチリ...
泉鏡太郎 「艶書」
...そして終始彼から十メートルとは離れずにせまつて来た智利(チリ)人のプラザ...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...カチリと音がしただけで...
海野十三 「恐怖の口笛」
...カチリ! 床に落ちたものがある...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...永祿頃の本とかいふのに「塵塚(チリヅカ)物語」といふ本があります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...ミッチリ油を取ってやろうと構えていたものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...シチリア現存劇場中第二位を占め...
野上豊一郎 「エトナ」
...チリンチリンといい響(ひびき)のする...
原民喜 「誕生日」
...ついその前を町駕籠がとおったが通りすがりになにかチリンと落して行ったような音がした...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...九分以上のお客がギッチリ詰まっていた...
正岡容 「寄席」
...夜はもらった鯛をチリにして御馳走したが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...骸骨を渋紙(しぶがみ)で貼り固めてワニスで塗上げたような黒いガッチリした凸額(おでこ)の下に...
夢野久作 「難船小僧」
...カチリと音を立てて三時三分を指しますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...奈都子さんだって、大隈伯なんて、おじいちゃんの顔なぞ、見たくないわね」「え……でも……何でしょう」目交(めま)ぜで、クスリと笑っていると、理平は、新聞に眼を突かれたように、ガチリと、珈琲茶碗をおいて、「おい、こら、お前たちゃ、きのう船渠(ドック)会社へ何しに行ったんじゃ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...カッチリ左へ受け流した...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??