...タラップを降りる時...
梅崎春生 「幻化」
...タラップをのぼって来た...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...前甲板のタラップを下り...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...油差を片手に鼻唄を唄いながら鉄梯子(タラップ)を降りて行ったんです...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...タラップを降りた俺は...
高見順 「いやな感じ」
...あなたとのことも、往(い)きの船では、帰りの船でこそ話もしよう遊びもできようと、あれやこれや空想を描(えが)いていたのですが、さて眼前、現実にその時が来てみると、最前、船のタラップを、服(ドレス)も萎(しお)れ面(おもて)も萎れて登ってきたあなたの可憐(かれん)な姿が目のあたりにちらつきながら、手も足も出ず心も痺(しび)れ、なるままになれと思うのが、やっと精一杯(いっぱい)のかたちでした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...フォン・コーレンはタラップを降りてボートに飛び込み...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...タラップを登ってくる...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...ナポレオンは獨りで警官の後についてタラップを降りた...
中島敦 「環礁」
...タラップまで見送った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...船長はボーイに導かれてタラップ口へ出て来た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...タラップの方へ歩みかけた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...西沢たち三人はタラップを降り切ったところで彼を待っていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...上と下で何か喚(わめ)きあってタラップがおろされていた...
本庄陸男 「石狩川」
...おまけにあれで指を切ってるじゃねえか」その小刀を逆手に持って為吉は奥炭庫(クロス・バンカア)の前の鉄梯子(タラップ)に腰を掛けながら...
牧逸馬 「上海された男」
...嘉吉はずん/\先へタラップを上つて行つた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...不承不承にタラップへ乗附けると忽(たちま)ち歓呼の声湧くが如き歓迎ぶりだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...――忘れもしない軍艦新高(にいたか)のタラップの途中から...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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