...洒落気(しゃれけ)と茶番気タップリの椿岳は忽ち乗気(のりき)となって...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...タップ・ダンスはことに好きで多少の心得(こころえ)があったので...
海野十三 「恐怖の口笛」
...あとは何とも飜訳しようのない形容タップリのアラーへのうなり声みたいな名前であつた)を説き伏せて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...タップをひねれば...
寺田寅彦 「病院風景」
...封建領主間に学閥の対立があまりに尚武的であり過ぎると「医学博士売買」が切角被っていた淳朴な人情味タップリのデリカシーの皮がむけて...
戸坂潤 「社会時評」
...単に次から次へとタッチがありタップがある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...押入れや納屋にタップリと火繩を伏せて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...桟橋のあるあたりは、泥深い干潟で、海の中へ澪標(みお)のように杭を打ち、アタップの、みじめな小屋が、傾いたりのめったりしながらいくつもあやうく載っている...
久生十蘭 「ノア」
...印東の相手のタップ・ダンスのメアリイと...
久生十蘭 「魔都」
...「御覧よ、オスタップ」と、私が兄に対つて、「ほら、またあすこへ運送が来たよ!」「どこへ運送が来ただ?」と、祖父は、ひよつと若い衆連に取つて食はれるやうなことのないやうにと、大きい甜瓜に記号(しるし)をしながら、きき咎めた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...穀潰しども! オスタップや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...兄のオスタップを起して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...さあタップリねられると思ふと嬉しかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうしても赤坂のほうでタップリと噺がやれなくなるところから...
正岡容 「寄席」
...盛りはタップリで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...銀次は新しい酒樽からタップリ一升引いて小女に渡した...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...チョイとした愛嬌タップリの鼻の持主でも意想外に兇暴残忍な奴がいたりします...
夢野久作 「鼻の表現」
...タップリと浸(ひた)しながら嗅(か)がしていると...
夢野久作 「一足お先に」
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