...斜子(ななこ)の黒の紋付きに白ッぽい一楽(いちらく)のゾロリとした背の高いスッキリした下町(したまち)の若檀那(わかだんな)風の男で...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...いつでもゾロリとした常綺羅(じょうきら)で...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...外出(でか)ける時はイツデモ常綺羅の斜子の紋付に一楽の小袖というゾロリとした服装(なり)をしていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...こんどは肩の上からゾロリとした着物のようなものを着せた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...ゾロリとしたなりをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹がヤケにぐんぐんと金助の着ていたゾロリとした羽織を引張ってみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうしてゾロリとしたやつを着込んでいらっしゃるんだから争われませんや...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのゾロリとした羽織の紬口をひっぱったその上へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゾロリとした羽織がジリジリと音を立て...
中里介山 「大菩薩峠」
...例によって野幇間(のだいこ)まがいのゾロリとしたおっちょこちょいの金公でゲス...
中里介山 「大菩薩峠」
...向こうからゾロリとしたものを着た若夫婦がやってくる...
正岡容 「圓太郎馬車」
...女のひとたちお召のゾロリとしたなりで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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